Scribble at 2024-03-21 15:18:21 Last modified: 2024-03-22 10:07:42

このところ、弊社にやってくる営業メールの半分くらいが「ベトナム人エンジニアを数多く揃えていて、低価格で開発できる」なんてフレーズを書いてくるオフショアのベンダー(というか、実質は口利き屋だろうけど)だ。従来の、ワークタンクの関戸氏をはじめとする JAVA エンジニアの御紹介だとか、あるいは千葉だっけ、技術者支援機構とかなんとかいう、スパム配信を主事業にしてるんじゃないかと思うような業者からのスパムもやってくるけれど、まぁフィルタリングの設定を自分の手で追加するまでもなく Google のサーバが遮断して迷惑メールとして処理してしまう。

で、常識的に考えてみておかしいんだよね、そもそも。そういうベンダーっていうのは、中小企業にもオリジナルの何か「システム」だの「アプリケーション」だの「ソフトウェア」を開発するニーズや目的や事情や動機があるという前提で営業メールを送ってくるんだろうけど、そんなことありえないわけだよ。なぜなら、国内の法人つまりは会社として登記していて、出鱈目な経営をやってるわけでもないなら、青森の個人事業主だろうと沖縄の商店主だろうと港区の上場企業だろうと、法律にしたがって決められた経理や財務の業務と、決められた記録や帳票類を作成しているに決まっているからだ。そういう社内ルールや書類のフォーマットなんて、そんな何万種類も会社ごとに違っているわけがないのであって、既存の弥生とか奉行とかのソフトウェアやアプリケーションをカスタマイズするていどの範囲で解決するに決まっているからである。

逆に言えば、法律で決まってる手順とかフォーマットを自社に合わせて手直しする範囲で解決しないような業務プロセスを続けたり帳票のフォーマットを使っている会社は、端的に言えば違法なのである。裏帳簿とか、あるいは発注業者の担当部長とかにキックバックしたり、キャバ嬢をお持ち帰りしてもらうなんてことを取り繕うためのインチキな書類ばっかり運用してるから、しょーもないカスタマイズをしないといけなくなり、更には税務署や監査役や顧問税理士を騙くらかす悪知恵しか身に着かなくなるのだ。大阪地方検察庁や官公庁の、証拠や記録類を捏造したり勝手に破棄してる連中を見れば、嘘を嘘で取り繕い始めた人間の末路なんて、東大を出ていようと高卒だろうとクズという点では同じなのだ。あるいは、ウェブデザインとかプログラミングでも同じことが言える。ベトナム人に開発してもらったオリジナルのシステムを使わないといけないクリエーティブなんておかしいだろう。それはつまりクリエーティブの自動化であり丸投げであり、語義矛盾というものだからだ。よって、大半の企業においては他社にオリジナルで開発してもらわないといけないものなんてないのである。やるべきことは、既存の法律へ逆に業務プロセスを適合させるコンプライアンスやディーセント・ワークやガバナンスの方である。

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