Scribble at 2023-04-17 09:40:20 Last modified: 2023-04-17 12:01:38

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ようやく3パスかけて替刃のストレート・レイザーと同じ程度に剃れる刃先を作れたと思う。最後にカートリッジの安全剃刀で「追い込む」必要があるのは同じだが、ツルツルにするまでもないメンテナンスていどの髭剃りであれば、おおよそ合格点と言っていいだろう。安定してきたら、改めて BOCTOK-3 も研ぎ直してみよう。とは言っても、砥石は使っていない。#320 くらいの非常に粗いサンド・ペーパーで地ならししてから、1枚300円くらいでホームセンターに売っている研磨フィルムを #1,500, #4,000, #6,000, #8,000, #15,000 と順番に使って刃先を細かく削ったら、最後に鈍刃の切れ刃を付けるために角度を30度以上にして #15,000 のフィルムに当ててから裏表を5回ずつ滑らせて整え、革砥で終わりだ。これだけでもひとまず剃れる刃先は作れる。実際、砥石を使わずに切れ刃を作る手順について Note でマニュアルを販売している人もいるようだが、こんなもん北斗神拳や陸奥圓明流じゃあるまいし、一子相伝の秘伝なんてないし、コツや無形文化財級の技能も不要だ。

フィルムに刃先を当てているときは、波線に平行な向きへ細かく動かしたり、あるいはグルグルと回すように動かしている(俗にいう「8の字研ぎ」に近い)。したがって、砥石で研ぐ場合のような波線に垂直な向きへ動かすことはしていない。実際に何度か研ぐと分かる筈だが、そんな向きに削らなくても、実は剃刀に使われている鋼は研磨フィルムで簡単に削れるほど柔らかいのである。フィルムを交換する目安は、フィルムの上で剃刀をグルグルと滑らせながら、削れている感触や音がしなくなることだ。ほぼフィルムの目の粗さと刃先の削れ具合が揃ってきたら、削ってる感触が無くなってきたり、ザラザラとした音がしなくなる。

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