Scribble at 2026-06-09 12:03:49 Last modified: 2026-06-09 12:04:31
先日、久しぶりに心斎橋の BOOKOFF へ行ってきた。半年おきくらいのペースで様子を見ていて、ここは文庫から単行本まで分量も多いし、掘り出し物もよくあるので助かる。京橋の BOOKOFF にも1年に1回くらいは足を向けるけれど、あそこは心斎橋に比べて量も質も劣っていると思うし、掘り出し物に出会ったことはない。たぶん、あと何回か行ってみて大したことがなければ、もう行かないと思う。
さて、今回も BOOKOFF では掘り出し物を見つけた。それは、ウムベルト・エーコの『記号論 I, II』である。僕が買ったのは岩波の「同時代ライブラリー」という文庫版のシリーズで、二冊の合計が500円弱だった。それに比べて、アマゾンで古本を探すと、安いところでも送料を加えると1,000円くらいになるし、上の例でおわかりのようにセドラーが出鱈目な値付けで出品しているというリスクもある。この「dae 書店」と称する出品者は、所在地を Google Maps で確認すると分かることだが、大阪市の公団住宅で営業している無店舗業者だ。そして、購入した人たちのレビューを見ると予想できることでもあるが、おそらくは無店舗どころか倉庫すら持っていない。つまり、注文を受けてから安く手に入る別の古本屋に注文して転売しているだけにすぎないのだろう。
さて、つい何日か前に記号論をケチョンケチョンにしたばかりなのに、レイズかリレイズをかけて蘇生してやるのかと思うかもしれないが、もちろん僕は記号論というアプローチそのものは不要でもなければ愚かでも未熟でもないと思っている。要するに、これを扱う日本のプロパーの大半が記号論でアダルト・ビデオやジャズについておしゃべりしているだけの無能だというだけの話にすぎない。しからば、無能なんて放っておいて、ちゃんと古典なりスタンダードな著作に学んで、自分たちで相応の成果を出せばいいだけだ。