Scribble at 2022-07-14 14:27:30 Last modified: 2022-07-14 14:34:11

毎日のように実家の父親へ夜に電話をかけている。これは母親が亡くなってからの習慣になっていて、やはり独居老人となった父親には、運動とか食事とか睡眠とか体調とか色々と気を付ける必要があろうと思う。で、これまで通話を記録するのに Automatic Call Recorder という名称のアプリケーションを使っていたのだが、どうも通話の内容をちゃんと録音できていない。僕の声が録音できるのはヴォイス・レコーダーと変わらない機能だろうから当たり前だと思うが、相手の声が録音できていないか、あるいは録音レベルが低くて相手の声が聞こえないのである。

仕事で通話を録音するという課題についても、ちゃんと録音できる良いアプリケーションがなくて、当社の営業部も色々と探したようだ。仕事では他にも選択肢の幅は広がるからいいとして（もちろん有料サービスや法人サービスも含めて）、個人では Android の機能だとか Google Play で公開されているアプリケーション、あるいはいわゆる「野良」のアプリケーションに限られる。Android 9 以降だと、Android にそもそも通話を録音する機能が実装されているらしいのだが、それを使えるのはインドで使っているユーザだけという説明が Google のサイトにある。でも、もう少し調べると最新の Xperia でも録音機能がついたという動画があるので、国というよりも機種ごとに対応が変わってきているのかもしれない。ちなみに AQUOS zero2 の通話アプリケーションには、通話録音の機能も設定もない。

「一番簡単な解決法は、通話をスピーカーにして、別のデバイスでその通話を録音することです。当たり前だと思うでしょうし、あまり便利な方法ではありませんが、通話は録音できます。」

https://www.lifehacker.jp/article/2204how-to-record-calls-on-your-android-even-though-google/

愉快なことを書くものだ。だが、確かに通話してる音が全てデバイスの外に出せるなら、それが究極の録音方法だとも言える。他に、この記事では root 化するという無責任な方法も書いているが、もちろん root 化したことがバレた時点で、デバイスが故障してもサポートを受けられなくなる。スマートフォン関連の自称パワーユーザ向けみたいな、一昔前の『ハッカーJAPAN』みたいなサイトでは、とにかく気軽に root 化だの jailbreak だのと言うのだけれど、それを具体的に説明してる例はないし（もちろん利用規約違反を推奨していると受け取られて、メーカーやキャリアから取材を拒否する相手に指定されかねない）、そんなことをやってスマートフォンを使ってるユーザなんて、実はプロのセキュリティ技術者でも殆どいないのが実情だ。そんなことは、もちろんプロならテスト用のデバイスでやるものだろうし、私物のスマートフォンなら jailbreak どころか、そもそも電話以外の機能を殆ど使わないし Wi-Fi も使わないはずだ。

ということなので、Android では音声データへサード・パーティのアプリケーションがアクセスするための API を Google が無効にしてしまい、それを有効にできる Android 端末は一部の国のデバイスや、日本でも一部のメーカーのデバイスに限られるようだ。そんなわけで、簡単に言えば通話を Android 端末だけで録音する方法は、国内だと機種ごとにソフトウェア・アップデートで電話のアプリケーションが通話録音に対応しない限り、「ない」というのが結論だ。まぁ、いま使ってるアプリケーションは、少なくとも僕の話してる内容は録音してくれるので、とりあえず使い続けるつもりだが。