Scribble at 2023-03-31 11:43:59 Last modified: 2023-03-31 12:05:46

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Juheshuangcheng Tec Cop. Ltd

国内のブログ記事でも見かけることがある、非常に安い剃刀のメーカーとして知られる Ju He Shuang Cheng Technology Co. Ltd という会社があって(このサイトでは "Juheshuangcheng" と表記していたりもするのだが、日本語と同じく膠着語の国だから、あまり気にしないのだろうか)、広東省の深圳市にある。要は中国メーカーであり、多くのシェービング関連の EC サイトでは無視されている一方で、中には geofatboy さんの Shave Nation を始めとして、「初心者向け」として扱っている業者もあるようだ。特に "Gold Dollar" というブランドの剃刀は安い直刃剃刀として知られているらしい。

何度か書いている話なのだが、僕は中国のメーカーだからといって一概にインチキだとか劣悪な品質の商品を作っているとは思っていない。実際、USB ケーブルの Ranpow という中国メーカーの商品を何年も愛用していて、非常に品質がいいケーブルだと思う。中国人がみんな他人を騙してやろうなんて思ってるわけでないのは、侵略者の子供であった残留孤児を育てた人々がたくさんいる事実でも分かるだろう。逆に日本人だって、何割かはゴロツキや詐欺師がいるし、もちろん犯罪者だっている。中国は人口が多いために、質の悪い人物が比例して多いだけのことだ。特定の国に質の悪い人間がとりわけ比率として多いとか少ないなんていうことは考えにくいし、そういう事例があるとしても、おおよそ他の特別な事情(戦争中だとか圧政下にあるとか)があろう。それから、「国産」などとうたっている商品であっても、その部品の多くが中国で製造されていたりするわけである。パソコンなんて、国産とは言っても東京で組み立てているというだけのことでしかなく、部品の大半は中国や台湾で製造されている。そもそも原材料の大半を輸入するしかな国家において、「国産 vs. 外国産」などという比較は、とりわけグローバル経済においてはナンセンスだ。

さてしかし、実際に AliExpress などで商品を見ると、確かに安い。安いというか、値段の付け方がおかしいとしか思えない。1,000円どころか500円前後の西洋剃刀が並んでおり、DOVO や Thiers-Issard などの数百ドルの剃刀カタログを眺めている者としては、AliExpress の商品ページは眩暈がするような光景だ。でも、これを購入して手を入れて使っている人もいるにはいるし、5ちゃんねるでも一定数のユーザがいるようだ。でも、安い割に、マニアでも 208, 100, 66 といった幾つかのモデルを買って比較したりはしないらしい。なので、型番にどういう意味あるのか分からない。

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