Scribble at 2023-07-08 07:57:48 Last modified: 2023-07-08 08:03:25

このところ、au/KDDI の請求金額が遅れて確定するようなので、請求金額を単純に記録するという作業そのものが遅れてしまう。こういうことは、1日や1週間あるいは1ヶ月のあいだでも決まった日付に作業する時間を確保したり予定を立てているので、旧第二電電の役人どもがこういう杜撰な仕事をしていると下々民生事業者に示しがつかないというものだ。もちろん、これは単純な褒め殺しをしているわけではなく、元官営企業であれば公僕としての矜持くらいあってしかるべきだと言いたいわけである。

それにしても、ATOK を入れてからというもの、「ある」という文字列を「あるときには~」という正しい脈絡だけでなく、「~なのである」という間違った脈絡でも無差別に「或る」と変換してしまう。ジャストシステムの哲学担当をやっている、自称分析哲学者の苫米地何某はなにをやっているのか。もちろん、「ある」を独立語として「或る」と変換するような辞書登録をしているわけではないから、これは完全に ATOK の変換ミスだ。

さて、そんな話はいい。au/KDDI からの請求金額は、標準的な仕事であれば毎月の6日に確定するというのが彼らの説明だった筈である。それが、8日になってもスマートフォン・アプリケーションの My au に反映されない。そして、SMS で通知されてようやく分かるという具合だ。perpetual であることはビジネスの基本だし、事業者も利用者もともに(或るていどのあいだはそうであるよう)希望するところでもあるが、いまだに気が向いたらやるといった仕事をして恥とも思わないとは、IT の時代に結構なご身分だなと思う。

それから、いまやパソコンのブラウザで au/KDDI のサイトへアクセスしても、スマートフォンのブラウザでアクセスしていることが前提になっているらしく、パソコンのブラウザでアクセスしているというのに Wi-Fi を切れだの、あるいはパソコンで二段階認証しろだのと、無茶なことを言ってくるため、もうスマートフォンでしかアクセスできないサイトになってしまっている。僕らが関西の au で料金シミュレーションなどのサイトを電通案件で制作した頃は、もっとフレキシブルで(しかも情報セキュリティのプロである僕が実装しているので)堅牢なサイトを作っていた筈なのだが、技術や機器のスペックが強力になっているにも関わらず、この手の上場企業や大手企業のサイトは年を追うごとに脆弱で下らない UX のサイトになっていっている。それもこれも、要するに自社の内部で育てた情報システム部が東大か慶応 SFC の学卒レベルのあほう揃いか、あるいは IT ゼネコンに丸投げするしかなくなっているからではないのだろうか。

こういうご時世で言うのは憚られるけれど、まだ電通案件としてわれわれがサイトを作っていたころの方が、ユーザビリティとしてもマーケティングとしても、あるいは情報セキュリティやパフォーマンスとしてもマシだったように思う。結局は、高校で「情報」みたいなクズ課程を終えたていどの凡人がウェブの業界でアプリケーション開発に携わるのが当たり前になったという、技術者のコモディティ化が原因ではないのかな。

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