2021年11月25日に初出の投稿

Last modified: 2021-11-25

自宅で大半の仕事をするようになると、業務で使う場合とプライベートで使う場合とで、アプリケーションを使い分けないといけなくなる場合がある。まず多くの人が思い当たったり必要になるのは、ブラウザの使い分けだろう。いや、このような状況でなくても、ふだんからブラウザを使い分けている人もいる。たとえば Twitter で複数のアカウントをペルソナとして使い分けている人にしてみれば、同じブラウザで複数のペルソナを運用するにあたって、個々のペルソナとしてツイートする必要が生じるたびに Twitter からログアウトして別のアカウントでログインするなんて面倒なことはやってられないだろう。かといって、TweetDeck のような Twitter Inc. に買収されてから飼い殺しの憂き目に遭っているマルチ・アカウント・アプリケーションを使うかと言えば、逆に一つの画面に複数のアカウントを表示している方が「誤爆」のリスクがあるから嫌だという人もいる。そういうわけで、複数のブラウザを使い分けている人がいるのはご存知だろう。ペルソナによって Microsoft Edge は誰、Google Chrome は誰、Mozilla Firefox は誰、という具合に、起動するブラウザに応じて誰としてツイートするかを区別しているというわけだ。

しかしながら、このやりかたには限界がある。ペルソナの数だけ(そこそこ信用に足りる、まともな)ブラウザが数多く開発・公開されているわけではないからだ。せいぜい、いま紹介したブラウザに加えて、Opera、Brave、それから Windows ユーザなら Vivaldi とか macOS ユーザなら Safari という選択肢があるくらいで、いくらでもブラウザを使い分けられるものでもない。よって、多くのペルソナを使い分ける人が次に考えるのは、ブラウザのアカウントを切り替えるという方法だろう。

僕も、Microsoft Edge をメインのブラウザとして使うようになってから3年ほど経過しているあいだに、自宅でも仕事をする時間が増えたことで、業務用とプライベートでアカウントを区別して使うようになった。せいぜい僕が使い分ける理由はそれだけしかないため、もちろん他のブラウザとの使い分けもできるのだが、なんで使い勝手の違う他のブラウザを無理に使わないといけないのかという不満の方が強い。僕は常用する道具として Edge を選んだのだから、プライベートでこれを使うなら仕事は他の使い勝手が違う(ということは、使い辛い可能性が高い)ブラウザを使わなくてはいけないなどと、自分で自分に不便を押し付ける道理などあるまい。それゆえ、業務用だろうとプライベートだろうと、何を使うかは自分で決める。用途の使い分けが必要であれば、ブラウザを分けるのではなくアカウントを分けるのがいいと判断するのも、一つの道理であろう。

とは言え、使い分けるたびに Edge の右上のアイコンからアカウントを切り替えるという操作は、切り替えるという手間がかかるために、第一に面倒臭いし、第二に切り替えを忘れて何かするリスクが残る。切り替えないまま、どちらのアカウントでログインしているか区別がつかない Google Chat に何かを書き込む可能性があろう。よって、アカウントの切り替えを一つのウインドウで行うのではなく、そもそも Edge を起動するときに目的のペルソナに対応するアカウントを指定すればよい。Windows の場合は、ショートカットの「リンク先」を、以下のように書き換える。

"C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe" --profile-directory="Profile 1"

msedge.exe という実行可能ファイルまでのパスは、もちろんそのままだ。それに加えて、アカウント、つまりは「プロファイル」を指定するオプションを追記するのである。Edge でも Firefox のようにプロファイルの名前を指定するが、その値は実際にあるフォルダ名となっている。僕のマシンでは、以下のパスにプロファイルのフォルダがある("USERNAME" はダミーである)。

"C:\Users\USERNAME\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Profile 1"

こうして、Microsoft のアカウントごとにプロファイルを作って連携させておけば、Google Chat のリンクを踏んだ後に自動でログインする先は、プロファイルごとに連携している Google アカウントとなっているから、アクセス先を間違えることもなくなる。プライベートのプロファイルで業務用の Google アカウントで使っている Google Chat を開くなんてことは、わざわざ Google アカウントを切り替えでもしない限りは不可能となるのだ(そもそも、そのプロファイルで他の Google アカウントにログインしたこともなければ、別の Google アカウントに自動で連携して勝手に他のアカウントとして Google Chat が開くなんてことはない)。

これで、おおむねアカウントの切り替えは問題ないが、開いたブラウザの様子でもアカウントが違うことを実感するために、「テーマ」も違うテイストの外見を適用している。業務用はディフォールトで用意されているダーク・テーマとしてあり、プライベートでは Microsoft が用意している Hispanic Heritage - Space という派手な見栄えのテーマを適用しているため、まずブラウザを開いた時点で違うと分かる。なお、このテーマは最近の Edge だと Chromium エンジンを搭載していて Google Chrome と基本的なプログラムが同じであるため、Google Chrome のウェブストアで更にたくさんのテーマから選んで適用できるのだが、Chrome ウェブストアには古いテーマも多く、それらの半分くらいは正しく Edge に適用されない(つまり外見がぜんぜん変わってくれない)ので注意が必要だ。

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