Scribble at 2009-04-20 00:00:08 Last modified: 2009-04-20 00:00:08
OpenIDに対応したECサイトがオープンした。サイト構築やコンサルティングのデジタルファームが開発した。2008年11月20日 19時25分 更新 / ITMedia 松前屋(北海道・札幌市)は11月20日、OpenIDに対応したECサイト「旬の美食・通販さっぽろ松前屋 北海道美食通信」をオープンした。 サイト構築やコンサルティングのデジタルファーム(北海道・札幌市)が開発した。Yahoo!JAPANやmixi、はてな、livedoorなどのID・パスワードを使ってログインできる。 OpenID対応ECサイトは「国内でも極めて少ない」(デジタルファーム)という。ユーザーにアカウントを作成してもらう必要がないため、中小規模サイトにとってもメリットになりそうだ。 同社のECサイト構築システム「ネットショップで売るゾウ」をベースに開発した。商品やキャンペーン、顧客管理などの機能を低コストで提供している。というわけだったんだけど、このECサイト、年末年始のお知らせが最新で、店長ブログも年始の挨拶が最新記事というイタい状況に陥っている。なぜ「イタい」のかと言うと、ECサイトの方はともかく、企業ブログで一ヶ月以上も更新を止めているのは、事業の一部としてブログを運用する気がないという意志の表れだからだ。本人達はECサイトの運営をがんばっているのかもしれないが、ビジターはブログの方で企業の事業に対する姿勢を判断する恐れがある。企業ブログというものは、それだけのリスクもあるのだ。それゆえ、ビジネスブログの本には「頻繁に更新しよう」と書かれているのであって、それは「執筆を楽しんで続けて下さい」というような、趣味レベルのたしなみと同列に理解してはいけないのである。もちろん、この事例を取り上げるのは、ここから直ちに OpenID をどうこう言いたいがためではない。かような失敗事例の多くは、「低コスト」でシステムを導入すれば、それだけで事業が自動的に成功へ導かれるかのごとき妄想を、いまだに経営者の多くが抱いていることが元凶だ。実業の方はそれなりに運んでいるのかもしれないが、ウェブを利用する事業に関しては、プロの視点から言えることは「顔を洗って出直してこい」という話である。それから、このECサイトに OpenID でログインしてみれば分かることだが、OpenID でログインしたからこそという利点が全くない。そもそも EC サイトは個人情報を入力しなければ使い物にならないのだ。OpenID のステータスしか受け取っていない EC サイトは、他に情報がなければ注文を届ける方法がないからである(笑。更に運営する側にしてみると、OpenID でのログインを認めると、メールマガジンの登録すらメールアドレスを登録してもらうところから初めてもらわなくてはならず、確かに「適正」ではあるかもしれないが、ビジネスの本音として言えばやはりデメリットが多いのではないかと思う。で、こういうシステム導入の案件で非常に多いのは、「低コスト」で導入できるということは、事業運営に必要な他の作業やコストはてめーらでなんとかするんだよということを、殆ど発注側が分かってないし受託側も説明しないということだ。発注側の多くは(そして、あろうことか受託側にもいるが<笑)実店舗で展開した場合の事業ですら必要なコストや作業や手続きまで、システムがロハでなんかしてくれると思ってしまう。バカとしか言いようがない。ただのパブ(リシティ)目的で OpenID を導入したのであれば、それは全くの馬鹿げた皮算用であったと思われる。開発会社にしても、別にそんなことで発注が増えるわけでもなかろう。