Scribble at 2023-04-25 13:27:31 Last modified: 2023-04-26 00:35:26

添付画像

東大阪市立郷土博物館は施設の老朽化などの問題により、令和5年3月31日をもって休館しました。

東大阪市立郷土博物館【現在休館中】

発掘ふれあい館(東大阪市立埋蔵文化財センター)も出来たから、そのうち統廃合になるんじゃないかと思っていたけれど、実は発掘ふれあい館も同時期に休館となっていたらしい。施設の老朽化という理由で両方とも閉めて、この後にどうなるのかは不明だ。

もちろん、建物が改修されるなりなんなりという事情で、いったんは休館となるだろうと思っていた。僕が毎週のように通って、受付から入って下へ降りた調査・研究の部屋に出入りしていたのは、もう40年以上も前のことだ。設立されたのが昭和47(1972)年というから、50年以上も前に建設された施設である。遅かれ早かれメンテナンスにも限界がくる。あの斜面で耐震構造にも不安はあろう。

なお、ウィキペディアの「東大阪市立郷土博物館」というエントリーは僕も編集に参加しているため、そちらにも休館の事実を追記した。そういや、博物館は公式サイトをリニューアルしたばかりだったのに、公式サイトも閉鎖されている。このままだと東大阪市の埋蔵文化財について情報を発信するサイトは、殆どプロパーしか知らない発掘調査報告書の総覧サイトとか、あるいは大阪府など広域のサイトしかなくなる。こういうのは地域に根差したものなので、やはり小規模でも個別に(可能なら、やはり金銀財宝など出土していなくても遺跡ごとに)サイトを提供するのが望ましい。もちろん、遺跡ごとに興味をもつ人がいるなんてことは考えにくい(その遺跡が分布する地域に考古学ファンが一人はいるなんていう現実離れした想定になる)から、選択の基準は幾つかありえる。そして、繰り返すが骨董品なんて出土しなくても遺跡には意味があるのだ。それは、それぞれみなさんが住んでいる(他人から見れば凡庸でクソ面白くもない)地域にも意味があるのと同じである。

古墳について SNS で発信してる人は多いわけだけど、中学時代に研究職へ進むよう嘱望されたこともある者としては、そういう人たちが何かコンテンツを整備してくれるだろうなんて、全く期待していない。実際、古墳マニアだ考古学オタクだ歴女だなんだと SNS 上で派手なことばっか言ってる連中に限って、ろくな勉強もしてないし映える写真や動画を撮ってパブリシティを高めることしか考えてないので、まともなリソースとなるサイトなんて作れるわけないんだよ。昔から地味に情報を集めてる、作りは素人臭いけど熱心な人々のページとかブログ記事なんかの方がよほど有益だ。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook