Scribble at 2023-10-30 18:32:15 Last modified: unmodified

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Facebook で見つけた投稿なんだけど、また日本の出版社に対する苦言で申し訳ないが、これについても言わせてもらいたい。この手の本って、TCP/IP などプロトコルや規格の話題に終始するか、あるいは LAN やインターネット・サービスとかの雑な話を羅列するかのどっちかが多いんだよね。実はぜんぜん技術の話をしていない本が非常に多いので、目次とかを見せてもらわないとなんとも判断しかねる。

僕は、ウェブあるいはインターネットというプラットフォームやメディアで仕事をするエンジニアというのは、最低でもデジタル通信とか情報理論の基礎とかは勉強した方が良いと思ってるんだけど、実際には良いテキストが少ないというのも事実だと思ってる。なんで IT や SI あるいはウェブの業界ではたらく人に向けた通信ネットワークとか情報理論の的確なテキストが少ないのだろう。

やはり日本では、コンピュータ・サイエンスのプロパーが、実は殆ど IT やネット・ベンチャーとは関係のないところで働いてるという、アメリカとかとはかなり違う事情に原因があるんじゃないかと思う。アメリカでは、法学部とか社会学部を出た学生を大量に採用して半年で Java のプログラマに育成するなんていう非効率で馬鹿げたことは、HR の実務として想像を絶するだろうと思う。どう考えても HAL とかの専門学校生や高専の生徒やコンピュータ・サイエンスの学科を出た学生を採用する方が、多少は給与を高くしても色々な点で有利だからだ。たとえば、最初からシステム開発という仕事にモチベーションがあるし、基礎的な知識もあるし、なんならプライベートで何か作ってる人もいたりする。どう考えても、コンピュータが少しは好きな国文学科の学生を Java のプログラマに育成するなんてクレイジーだとしか思えないだろう。考えようによっては人権侵害を疑われるくらいの愚行を日本の IT や SI 業界は続けている。

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