Scribble at 2020-12-22 00:38:14 Last modified: unmodified

この半年くらいのあいだにわたって、ここでは書かずに伏せておいた話題があった。もちろん、既に伏せる必要はなくなったので、こうして書いている。それは、僕の所属している会社が本社事業所を移転したという話である。ただ、町名は同じままで、殆ど同じ通りを東へ移動しただけのことだ。これまでは四つ橋筋の西にあったテナント・ビルから、四つ橋筋の東にあるテナント・ビルへ移転したというわけである。

移転の事情は幾つかあった。最大の事情は、読者が予想するような新型コロナ・ウイルス感染症の流行では《ない》。そうではなく、もともと伏線としてフロアが無駄に広すぎるという最大の事情があり、テナント料を浪費していたからだ。205.80坪というから680.33平方メートルのフロアを35人ていどで使っていたのだから、当然だろう。本来は80名の社員を想定して借りたフロアであり、実際に一時期は70名を超える社員がいたのだが、いまでは半分になっていた。そこへ、新型コロナ・ウイルス感染症の流行という別の新しい事情が加わった。社員を一堂に出勤させなくてもいいように、正式に就業規則へテレワークの条項を盛り込んで、週のうち三日はリモート・ワークできるようにしたところ、更にフロア内で業務する人数が減って、これはいよいよ無駄なテナント料を払っている場合ではないというバック・オフィスからの強い要望で本社を移転することにしたのだった。

移転先のテナント・ビルでは、面積が99.25坪で328.12平方メートルだから、おおよそ半分となって、テナント料も年間にすると四桁という相当な節約になる。先日、移転を終えてから色々な手続きや荷物の整理を続けていて、本日もひと段落したところで帰宅した。明日は代休をもらう予定なのだが、今回から導入した「モバビジ」というクラウド型の PBX を社内で社員に使ってもらうサポートとか、夜間・休日にビルへ入館するときの手順をマニュアルにしたりとか、それなりに全社員へ告知しておくこともある。ただまぁ、引っ越しの準備や当日の対応やらで5日くらいは連続で出勤して荷物を運んだり、あるいはフロア内で立ったままで業者さんへ色々な指示をしたり、あるいはネットワークを敷設したり(社内のネットワークは今回から全域を無線 LAN で敷設しているため、複合機の近くに子機を置いてセットアップする作業などは全て僕がやったし、ファイルサーバに無線 LAN の USB 子機を付けたりという作業もやった)したので、そもそも筋肉痛があるし、疲れた。このご時世に体力を落としたままで通勤したりビジネス街にいるのは自殺行為でもあろう。よって、ひと段落したところで休みを取ったわけである。というか、役員からも休むように言われていたので、何の気兼ねも必要なかろう。

こうして、新しい環境、とは言っても殆ど環境は変わらないし、堂島アヴァンザのジュンク堂やインデアンカレーは余計に近くなったから好都合でもあった移転作業は終わった。昨年までは、自宅から歩いて堂島まで出勤するときに、ちょうど出入り口の前を通っていた当のテナント・ビルへ、今度は入居事業者の社員として通うことになったのである。別にそんなことくらいで感慨などないが、当社はこれまでに、おおよそ5年前後で事業所を3回ほど移転してきた。僕も15年くらいは何度か会社の移転に携わって、そろそろ次の移転では、ネットワーク周りくらい、誰か任せられる人材に委ねたいものだ。

そんなこんなで、この移転の機会に無駄と言ってもいいくらいに余っている機器の整理もしたため、今回からメインの Windows 10 マシンではデュアル・モニターとした。もちろんメインのモニターは 4K だが、サブのモニターはデザイナーに貸与した筈が放置されていた Cinema Display 20 inch を取り返して使うことにした。そして、開発やモニタリングに FreeBSD を入れていたマシンは休止させて、代わりに iMac(これも実質的には BSD 系の UNIX だ)を使うことにした。贅沢な話だが、5K Retina Display のマシンが2台も余っていたからだ。デザイナーを採用するたびにこんなマシンを買っては、酷い場合には数か月で辞めてしまうこともあったからである。なら、どうして余っている1台目を次に採用したデザイナーに使わせないのだろう。こちらは資産管理までやっていられないので分からなかったが、こんなことをやっていては企業の財務として成立しないのは当たり前である。なら、資産も人も有効に活用しないといけない。

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