Scribble at 2025-03-28 07:47:49 Last modified: 2025-03-28 14:09:23
コメは輸出向けの生産を拡大する。コメの輸出量を30年に35万トンとし、24年の4万6000トンから約8倍に引き上げる。国内で供給が不足した際には、輸出せずに国内消費に振り向けるなどの対応を取る狙いがある。食料自給率(カロリーベース)については、30年度に45%とする目標を継続する。23年度は38%にとどまっており、食料安全保障の重要性が増す中、自給率の引き上げが課題となっている。
実態を何も考慮していない、まさに紙の上だけで食料自給率や貿易を議論している、実は明治時代から連綿と続いてきた日本の政治家や官僚のやることという印象があるな。昨日もスーパーで米穀類の棚を眺めて呆れたのだが、確かに品物としての米はたくさん置いてあるけれど、5 kg で4,000円を下回る商品がない。これ、去年の今頃は 5 kg で1,680円とかだったんだよ? 米が国内に昨年と同じだけあったら、いくらインフレだからといって販売価格が3倍近くになるわけないだろう。もし原因もないのに値段が釣り上がってるなら、米の卸業者のカルテルを疑ってもいいレベルであって、それこそ卸問屋に押しかけて昔のような騒動が起きるような状況だ。そうでないなら、やはり米が国内で不足しているということなのだから、観光客が食っていようと日本人が食っていようと国内の消費なんか関係ないわけで、やはり国外に流れていってるから足りないに決まってるんだよ。もちろん高く買い取ってくれる相手に売るのが自由経済の基本だが、農産物については一定の統制をしているわけなので、それがちゃんとできていないということでもある。
もう30年くらい前だったか、『朝まで生テレビ』で農協が大きな権力をもっているとか、減反政策がどうのとかいう話題を扱っていて、そういう政策で農家を「ヤク中」にするのはよくない、これからは企業が農業に加わって、流通や価格も自由にするべきだなんて言ってた人がいたわけだよ。そして、実際に外圧などもあって門戸が開放されたらこんな事態になる。あたりまえだ。自由化しても国内でみんな買えるというのは、その「みんな」が金持ちだったり、あるいは物価の上昇に連動して中小零細企業でも賃上げがあったという幸運な時代の話であって、そうでなくなれば国内で「みんな」が買えなくなるのは当たり前であって、そのための価格統制や流通の管理だったはずなんだよね。
なので、こういう事例を見ても、いかにポピュリストやリバタリアンの言うことが後先を考えない無責任な理屈であり、刹那的な見通しだけのデタラメであるかが分かる。もちろん、あらゆる生産手段を国家が管理すればいいなんて社会主義を推奨しているわけではないが、現代の国家は大半が国家による管理と自由経済との組み合わせで成立しているのは常識であり、なかば冗談で僕も「日本は人類史上で最も成功した社会主義国だ」なんて言ってるけど、これはやはり半分は正しく実情を言い当てているのだ。