Scribble at 2023-12-14 20:17:44 Last modified: unmodified

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さきほど社内でも通達を出したのだが、Blusky などで話題になっている、Dropbox が保存データを AI に食わせてるという件は、管理者の設定画面でオプトアウト方式になっているため、ひとまず無効にするのがいちばんだ。

ここで言っている「オプトアウト方式」というのは、オプトインがなくてオプトアウトだけの導入方法のことだ。通常は個人データを取得するときにオプトインがあって、これに加えて後から利用や提供を拒否できるオプトアウトで権利を保護するようになっていて、日本だと例外的にオプトインがない「オプトアウト方式」も採用できる。ただし、事前に個人情報保護委員会へ届け出る義務があるが、加速主義のなんとかファーストしか眼中にないアメリカの企業にそんなものは通用しない。原則としてアメリカのサービスはテヘペロが常套手段だから、利用している側の対抗手段は自衛くらいしかない。あとから class action なんて日本側で起こすのは難しいし、特にプライバシーマークをもってる事業者はプロアクティブも責務だ。

なお、これも社内で通達したことだが、Dropbox で AI 機能が使えなくなったからといって、どこかで見つけた適当な「AIサービス」に、会社の機密情報や各事業で扱っている個人の情報(取引先やサービス利用者、それから僕ら社員自身の情報)を入力して便利に使うことは、当社のルールでも、法律でも許されていないので慎むことだ。いまどきオンラインのチャット形式で AI を使えるサービスなんて API を使えば小学生でもヤクザでも簡単に開発できる。

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