Scribble at 2024-02-14 10:27:15 Last modified: unmodified

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ここ2,3週間で古墳時代の本を手早く読んではノートを取ってきた。やはり古墳時代についての概略を掴むのであれば、気の毒にジュンク堂ではアウトレット扱いで半額だった石野博信氏の『増補改訂版 古墳時代史』が便利だ。ただ、手元にある資料をまとめて学界の現況を紹介しているだけという印象を受けるような書き方をされているため、やたらと持説の展開や推測を交えた storytelling が大好きな一般の歴史ファンや考古学ファンには耐えられないほど無味乾燥な著作であるため、はっきり言って考古学を専攻する専門課程以上の学生や、僕らのような研究職を目指していたこともある人間にしか扱えない著作だろうと思う。でも、要領よく色々な話題を(それこそ古墳だけではなく)まとめてあるので、一定以上の素養がある方には一読を薦める。

この他、まだ『日本の考古学 IV, V(古墳時代 上、下)』(河出書房新社)を丁寧に読みたいし、これ以降に出ている大部の概論(同成社の「古墳時代の考古学」シリーズと、雄山閣の「古墳時代の研究」シリーズ、そして青木書店の「講座日本の考古学」)も目を通しておきたい。これらは図書館で借りられるので、ひとまず手元の蔵書で固められる範囲の知識と情報でサイトは公開したいが、そこからどんどん拡充していくつもりだ。

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