Scribble at 2026-03-18 16:37:32 Last modified: unmodified

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苗字を調べるサイトというのは昔からあって、それこそ家系図を作る会社があるくらいだから、この手の戸籍情報を集めている会社があるし、個人でもやろうと思えば名鑑などのデジタル版を使ってデータベースを作れる。必ずしも苗字だけで差別に使えるわけでもないし、使われても困る話なので、手に入るだけの情報でサイトを公開しているだけなら、さほど問題はない。ただし、匿名化や privacy enhancing technology という分野で古典的な話となっているが、少ない属性だけでも個人あるいは個人の出自を特定できてしまう可能性はある。典型的には、日本に一家族しかない特殊な苗字だと、その苗字の保有者が何県にいるかという情報は、その苗字をもつ人物の「本籍」という要配慮情報である可能性がある。

さて、そういう話はともかく、少なくとも「河本(かわもと)」という表記がごくごくありふれた苗字であることは言うをまたないであろう。同じく「川本」もそうだが、学校や地域に一人はいてもおかしくないほど平凡な苗字と言える。ちなみに、差別とまではいかなくても、詮索好きな人がしばしば口にする都市伝説みたいなものとして、「河本は日本人で、川本は在日朝鮮人」などと言う人がいるのだけど、そんなことはない。「河本」と書く在日の人に会ったこともあるし、日本人でも「川本」という人はいる。というか、そんなのどうでもいいわけだが。

それから発祥の話として、上の地図で分布を見ていただくと分かるように、「河本」という苗字が岡山県の津山市坪井下に城を構えていた河本肥後守という16世紀の人物に由来するという説明があって、この手のサイトでは岡山県が発祥だとする事例が多い。そこから中国地方を中心に広がって、当家のように山口県の周防大島にまで河本姓の人物が住み着いたというわけであろう。ただまぁ、これだけありふれた漢字の表記であるから、他にも発祥があってもおかしくない。

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