Scribble at 2021-06-14 09:20:21 Last modified: 2021-06-14 09:43:21

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2021_06_14_00_55_47.mp3(音に注意)

昨日から今日にかけて大阪市は酷い雷雨であった。予報では降水確率30%前後で降水量ゼロとあるが、日付が替わる時間帯に叩きつけるような雨が降って、なおかつ上記でリンクした MP3 で聞けるような雷が頻繁に生じていた。この録音した雷の音は、雷が遠ざかっていった際に収録したものなので、いちばん激しかったときの録音データではない。最も大きな音をたてていた時は、部屋が揺れたほどだったのだが、上記の音は光ってから10秒以上もかかって到達している。

雨の日は好きだ。雨音があると周囲の物音がかき消されて、逆にモノトーンな環境になった印象があるので、何か安心できる。人が出歩かないから物静かになるという作用も他にあるのだろう。たぶん、僕は小学生の頃から「雨の日が好きだ」と公言していて、もちろん自分自身が出かけるときは人並みに苦労するけれど(傘を持つのは面倒だ)、雨の日であるがゆえに出かける用事そのものが無くなったりするためか、部屋にいる機会が増えて安心できる場合も多い。それと、これは全く僕の思い込みだろうとは思うのだけれど、雨の日に何か悪い事件が起きた報道を見たり、自分にとって酷いことが起きたという記憶がないのだ。

それにしても、局所的な大気の変化は予測が難しいとは言え、いまだに天気予報の精度はこのような段階でしかない。もちろん、これは現在の NHK 連続テレビ小説(朝ドラ)にも登場しているような気象予報士に力量が不足しているからではなく、もっと根本的な原因がある。それは、そもそも気象状況の測定密度に限界があるということだ。もし 1 m 間隔で三次元に展開するグリッドとして気象状況を測定できれば、天気の予測は格段に正確となるだろう(但し、測定する目的によっては一定の範囲で障害物のない広さが必要であるから、1 m 間隔で測定する意味も必要もない場合がある)。しかし、アメダス用に降水量を観測する地点は全国に約1,700箇所しかなく、気温等の値を観測している地点は更にその半分ていどしかない。降水量の観測だけでも約 17 km 間隔でしか測定できていないのだから、わずか数キロメートルくらいの規模で生じる気象条件の変化は、複数の地点で測定した情報からの推計で割り出す他にない。このような限界は、もちろん気象予報士という個人の力ではどうしようもないことなのである。

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