Scribble at 2022-05-22 18:25:00 Last modified: 2022-05-23 23:04:22

食卓をより美しく魅せることを重視し、食卓の上に必要のないものは置きません。そのため、注文後にはメニューを下げるのです。それが一般の飲食店にも広がって、注文後、メニューを下げる習慣が定着したと考えられます。

下げられて困ったことは? 飲食店が注文後、メニューを下げる理由

建前はともかく、他にも理由は考えられる(それが各店舗での本音であるとか、手法として正しいなどと言うつもりはない)。たとえば、客にじっくり料金の計算をさせないためだという発想もありえる。あるいは、こうだ。メニューを下げると、注文を追加するなら再び店員を呼ばなくてはいけない。そして、ひとたび店員がメニューを持って現れたら、何か注文せずには済ませられないという強迫観念を客自身が勝手に抱いてしまって、必要かどうかもわからないものを注文してしまう。こういう心理を狙ってるとも考えられる。テーブルの上を美しくとか、そんなもん原則はコース料理しかないのでメニューなんて飲み物を選ぶためにしか存在しないような高級店ならともかく、大多数の店では不便なだけだから、各店で同じ理由からメニューを下げているかどうかは分からない。もしかすると、上記のような理由や意図があるかもしれない。

一つの理由として、メニューを下げて値段の計算をさせないようにするためではないかと書いてはみたが、考えようによっては逆効果になりうる。正確な値段がわからないからこそ、追加の注文をそもそも止めてしまう客だっているだろう。僕は、たぶんそういう客だ。物事には予算というものがあるので、予算を超えるかどうか分からない注文なんて恐ろしいし、たぶん金を持ってる人でも愚かだと判断するだろう。本当はビジネスにも言えることだが、希望や願望だけで根拠のないまま投じる出費ほど、家計や経営にマイナスの結果が出やすい愚行はない。

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