Scribble at 2026-04-19 14:33:58 Last modified: 2026-04-19 14:34:43
辞書の研究をしているわけでもないし、コレクターというわけでもないので、古い辞書は売り払うこととした。そもそも、いわゆる「英英辞典」と呼ばれる辞書を合計で10冊くらい持っているので、メインに使っている何冊かを除けば死蔵しているに等しいから、とりわけ古くなった辞書は処分しないといけない。そこで、Longman の "LDOCE" (Longman Dictionary of Contemporary English) と略称で呼ばれている辞書が三冊あるため、これらを手放すことにしたわけである。
ただし、僕が所持している「3訂新版」は2001年の発行であり、その後に LDOCE は幾つか版を重ねていて、現在の最新版は第6版(2014)だという。なので、この最新版を手に入れるかどうかを思案しているところだ。でも最新版を手にしたところで「古い辞書」という点では同じなのだ。2014年という事実からわかるように、ロングマンは書籍としての辞書は発行せずに、スマートフォン向けのアプリケーションを更新するていどの改訂しかやっておらず、この第6版が書籍としての最終発行になってしまっている可能性が高い。同様に、Oxford の辞書も同じくらいの時期に最新版が出てから長らく改訂されていない。いくら辞書の編纂に手間やコストや時間がかかるとは言っても、10年以上の年数が開くのは、新語の収録や既存の語句の意味が変わったり派生的な意味が加わったりする変化についていけなくなるので困る。しかし、営利組織が売れないものを発行するには、国費や関連団体などの補助があるか、あるいは出版するかどうかを決裁する人物が特定の業者なり団体と癒着している場合だけであろう(ああ、最初の意味でも癒着してる人が大半だったな)。
それに、最新版の LDOCE を手にしたことがある方はご承知のとおり、Oxford の辞書も同じだが、最近の辞書は判型が大きくなっていて、上の写真ではいちばん左に置いた LDOCE の初版と同じ大きさがあるため、扱いづらい。他の大半の日本の辞書とも判型が合わないから置き場所も限られる。というわけで、最新版を手にしてから上の三冊をすべて処分するか、あるいは3訂新版を使い続けるかという判断する必要があろう。なお、そもそも最新版ですら古い LDOCE を使うのは止めるという選択肢もあるにはあるが、僕は最近の辞書で採用されている「幼児化(全カラー化や安易なイラスト解説)」は生理的に受け付けられない。せいぜい3訂新版の二色刷りが限度であり、オール・カラーなんてものは紙面を眺めるときに注意力が削がれるだけだ。そして、もともと「オール・カラーだと子供が喜んだり興味を示す」などというのは、実は殆ど根拠がないのである。少なくとも保育園や小学校に通っていた当時の僕は、そんな子供騙しに興味をそそられた経験などない。絵本じゃあるまいし、なんで言葉を解説する辞書にオール・カラーの図版など必要であろうか、と思ったものだ。昭和時代に日活のポルノ映画を撮っていた連中じゃあるまいし、色を付けたら客が喜ぶなどという妄想で商売している人間の思い込みである。