Scribble at 2023-06-22 10:37:26 Last modified: unmodified

昨日は会社からの帰りに天満橋のジュンク堂へ立ち寄った。オライリーから出ている『ゼロから作れる Deep Learning』という本が絶賛されていて、そして僕もよい本だと思うのだけれど、続編を買おうかどうか決めかねていた。今回は au Pay を使ってみるのも目的だったため、もしうまく使えなかったときのことを考えて、買える金額の本だけを手に取ったのだが、実際に続編を見て買うことにした。特に2巻目は1巻目で扱われていなかった(そして、昨今の ChatGPT などの流行で着目された)テキスト解析を扱っているから、こちらも目を通しておきたい。他にも3,4巻目まで出版されていて、これらも興味深いテーマを扱っているけれど、ひとまず2巻は必ず近いうちに買おうと思った。

ついでに、機械学習やアルゴリズムや AI の棚を物色していたのだけれど、もう最近は Python をスタンダードな言語にした解説が大半を占めている。もちろん、その理由は TensorFlow や Kerras といった Python で動かすサービスやライブラリが多いからなのだろうけど、この傾向は極端な気もする。確かに、Python の他にも C++ で実装されたライブラリも使われているけれど、やはり学習効率からすると(そもそも C を習得しているエンジニアは多いはずだが)、プログラミングそのものの初心者も対象にしているからか、Python の本が圧倒的に多い。そして、奇妙なことだが Python のまともな本は少ない。いや、数はたくさんあるし、東京化学同人からダイテルの翻訳まで出ているわけだけど、いかにも海外でスタンダードな本が翻訳されずに、何の実績があるのかぜんぜんわからない連中が書いた入門書が8割を占めているのには閉口した。昨日と同じようなことを書くのは心苦しいが、もし中高生で Python を1から勉強したいという人がいるなら、ぜひ英語の勉強も兼ねて、以下の本にチャレンジしてほしい。

・Bill Lubanovic, Introducing Python

・Kuldeep Singh Kaswan, Jagjit Singh Dhatterwal, B. Balamurugan, Python for Beginners

・James R. Parker, PYTHON: An Introduction to Programming

・Eric Matthes, Python Crash Course

・Tony Gaddis, Starting out with Python

オライリーから翻訳されているものもあるが、原書にチャレンジしてもいい。なお、Parker と Gaddis の本は大学の学部生向けに書かれたものなので、コンピュータやプログラミングについての解説から始まっている。ここは飛ばしてもいいが、日本の高校の「情報」で教えられる内容よりも詳しくまとまっているから、ここを丁寧に読んでおけば大学入試で出題される試験には困らないだろう。

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