Scribble at 2023-03-27 12:53:59 Last modified: 2023-03-27 12:54:09

添付画像

結論を出した後に、改めて研いでみた。やはり、全く手を付けずに研ぎ師やマニアを侮蔑しているだけではいけない。彼らの多くが最初から刃の付いてるラッキーな剃刀を、それ以上は殆ど削れようがないし削っても意味がない番手の高い高級天然砥石で弄繰り回してるだけの幸運で無知な人々であるという判断に変わりはないが、だからといって僕が自分でちゃんと刃の付いた剃刀を作れないのでは八つ当たりに等しい。

そこで、今回は角度をつけて研いでみた。#3,000 の包丁用の砥石でも黒い汁は出ているから、いくらかブレードの一部が削れているのは確かなのだろう。そして、試しに剃刀を当ててみた直後に顕微鏡で撮影したのが、上の写真である。角質と一緒に、(白髪だが)産毛も剃れているようには見える。でも、まだ黒くて太い髭はぜんぜん剃れずに、剃刀の刃で薙ぎ倒しているだけだ。それでも、こうして一部の髭は剃れているわけである。「刃を切っ先から spine まで、砥石に密着させて研ぐ」なんていう解説がデタラメであることが、これでも分かった。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook