Scribble at 2026-08-29 09:47:14 Last modified: unmodified

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HTMX CEOs

僕は使っていないのだが、HTMX というのがあって、これは要するに HTML のインラインに記述する専用の attributes から Ajax, CSS Transitions あるいは各種のイベントに接続するための JavaScript ライブラリだ。インラインへ記述すること、JavaScript に強く依存することなどから、僕のコーディングのポリシーには合致しないのだけれど、ライブラリの設計思想としては TailWind CSS などと同じで「あり」だと思う。

それから、上に添付したのは "CEO of HTMX" のお歴々であるが、もちろん HTMX はオープン・ソースのコミュニティ主導で運用されているプロジェクトだから、法的な意味での "CEO" はいない。HTMX の開発者である Carson Gross によると、かつて SNS 上で HTMX というプロジェクトの主導権を奪おうとする敵対的買収の動きがあったという。これに対抗する poison pill(毒薬条項)と呼ばれる買収防衛策として、Gross が「HTMX 開発プロジェクトに関わる全員を HTMX の CEO とする」と宣言したことが発端だ。ふつうは、敵対的な買収に対抗して既存の株主に、買収しようとする株主だけは行使できないようなオプションをつけることを意味するのだが、今回はコミュニティの有志が誰でも CEO として登録できることになって、上のようなウェブサイトで「CEO」となった人々が紹介されているというわけだ。Gross 自身も「もし外部の誰かが運営元の人事部門宛てに、あなたが HTMX の CEO なのかと確認の問い合わせをしてきたら、私は『そうです』と返答する。事実なのだから、自身のビジネス向け SNS の職歴に記載しても問題ない」とユーモアを交えて公認しているという。本来は単なるオープン・ソースのソフトウェア・ライブラリであり、一般企業のような CEO という役職自体が存在しないにもかかわらず、コーポレート・ガバナンスの専門用語を大真面目に使って全員に役職を付与するという不条理さを楽しむジョークとなっている。当たり前だが、法人格はないので、これらの "CEO" に会社法で言うところの代表権はない。

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