Scribble at 2021-09-23 17:01:43 Last modified: 2021-09-23 17:06:35

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経営組織―経営学入門シリーズ

この手の本はメモを取るようなものではなく、ざっと目を通して「組織論とはこういうものか」という概略をつかめばいい。丁寧にノートを作るようなものではない。ただ、バカにしているわけではなく、先行業績のつまみ食いみたいな本は、それなりに手堅く古典的な著作や著名な研究者のリストを作るために使える。こういう本で紹介されている研究者の名前を、次にウィキペディアなどで調べてみて、面白そうな本を書いているならアマゾンで見つけてウィッシュリストへ入れておいたり、ぜひ読みたければ図書館に予約できる。この本を精読する必要も価値もないが、それは著者も自覚があるだろう。寧ろ、ここからスタートして古典的な著作や個々の細かいテーマに分け入っていけば、導入の本としての役割は果たせていると割り切っている筈である。

金井氏は経営学とりわけ組織論では知られている研究者の一人であるから、さほど偏った紹介の仕方はしていない筈で、評価に値しないものは無視するとしても、単に見解として同意できないからといって古典的な業績を黙殺するようなことはすまい。(ただし、その可能性はゼロではないからこそ、この手の本も何種類かを読むべきなのである。)

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