Scribble at 2019-01-18 12:10:49 Last modified: 2022-09-29 09:12:40

母親が亡くなってからというもの、残った父親のいろいろな意味でのサポートも兼ねて、連れ合いと毎週のように実家へ出向いて一緒に夕食を採っている。実家へ行ったついでに押入れを物色していると、何冊かのノートを見つけた。それは、父親と母親と僕の三人で夕食の後に花札を使ったゲームをしていた時の記録である。1994年から1995年にかけてのノートというから、ちょうど阪神・淡路大震災が起きるまでやっていた。中身は点数や合計が書かれているだけだが、たまに余白に母親の字でメモが残されている。その当時、阪神・淡路大震災の数週間後に亡くなった祖母が大阪警察病院へ入院していたので、祖母の様子についても簡単に書かれている。

ちょうど今も三人で過ごす機会があるので、久しぶりに花札をやってみようと思った。昔は母親と三人でやっていたので、父親が母のことを思い出して嫌がるのではないかとも思ったが、もし本人が気にしないというのであれば、土曜日に食事を囲んだり一緒にテレビを観るだけではなく、他にも何か楽しみにしてもらうことが増えた方がいいだろう。そういうわけで、父親に聞いてみると「やろう、やろう」と即答したので、その当時に使っていた花札が残っていれば用意してもらうよう言づけておいた。そして、先週は実家に残っていた花札で久しぶりに楽しんだ。使う花札は、定番中の定番である任天堂の大統領(黒)だ。久しぶりに手に取ると、思った以上に小さい。トランプほどの大きさはなかった筈だと覚えているが、これほど小さい札だとは、いささか驚いた。そして、それなりによく使ったのだから当然だとは思うし、年月も過ぎているからかもしれないが、相当に傷んでいる。

ルールは非常に簡単だ。まず、役物はなし。そして父が「場六の手七」と言うように、各人が最初に手札として7枚を受け取り、場には6枚を出す。そして、手札に同じ種類の柄が4枚あったり場に同じ種類の柄が3枚以上出ると配りなおす。手札に問題がなければ、じゃんけんで先頭を決めて時計と反対周りにプレイする。「鬼」で好きな札を取れる。そのくらいだ。あとは、絵合わせしたり山から札を取って絵合わせしつつ、獲得した札の合計(いわゆる「花合わせ」と同じ計算方法)を出して順位を決める。ちなみに父親は「柳」を「あめ」と呼んでいる(どちらでも間違いではない)。山から札がなくなれば1セットが終了で、これを10セット行う。

ちなみに、先週の土曜日にやったときは僕が1位だった。なかなかおもしろかった。

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