Scribble at 2023-10-13 18:58:04 Last modified: 2023-10-15 09:20:13

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Infoseek の記事を開くと、こんな様子だ。画面の殆どは、馬鹿みたいにデカいバナーの画像と、それから fixed で画面底部に固定された広告とで占められている。もちろん、この画面でおもむろに記事を読もうとすると、スマートフォンの動作仕様からして下へスワイプせざるをえないので、動きが緩慢だとスワイプしないで広告をタップする動作として判定されてしまう。よって、これはダーク・パターンのページ・デザインであると断定してもいいだろう。もちろん設計している当人だって、こういうデザインがユーザをイライラさせたり呆れさせることくらいは承知の上でコーディングしているのだろう。

ただ、こういうデザインを要求するマーケティングや営業や財務系の連中が、自社のブランドとか、あるいは長期的な観点での収益について、本当にものを考える知識とか理屈とか経験をもっているのかどうかが懸念として残る。こういうやり方でも、ヒット・アンド・アウェイで短期的な収益になればいいという目標を設定しているなら、これはこれで「あり」だ。どれほどデザイナーの矜持として許し難いものを感じていようと、しょせん楽天のデザイナーは、というか企業のデザイナーはカンヌのサイバー・ライオンを獲っていようとサラリーマンにすぎない。マーケティング屋の言うことには、給料なり地位と引き換えに従う職責というものがある。しかし、マーケティング屋がこれを長期的な収益や自社のブランドに資すると考えていたり、あるいは短期だろうと長期だろうとなんにも考えていないのであれば、やはり目先の収益であろうと長期的なブランドであろうと、そういう人々には再考なり勉強を促す必要がある。

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