Scribble at 2023-10-26 17:11:14 Last modified: 2023-10-26 17:26:58

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きたみりゅうじ氏による情報処理技術者試験本「キタミ式イラストIT塾」の基本情報技術者試験本です。すべての解説をイラストベースで行っているため,とてもわかりやすい解説となっており,出題範囲が広く,また専門的な知識が必要となる基本情報技術者試験にとって,まず大切となる「仕組みや内容を理解しながら,試験の用語や問題、計算に慣れること」ができる書籍となっています。またIT関連の書籍で定評のある金子則彦氏による過去問を抜粋した練習問題と解説も収録しています。

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和05年

普段から、PHILSCI.INFO でも漫画やアニメやイラストや図表を使った説明というものをバカにしているような文章を書いているわけだが、そういうものを無視しているわけではなく、書店で見かけたら眺めたりしているし、上記は実際に購入して読んでいるところだ。でも、やはり漫画を使った解説には独特の問題なり課題あるいは欠点があると思う。本書にも、同じ問題があるので、こういうものを使って学ぶ人には注意を促したい。

漫画を使った解説でよくある欠点は、何が重要なのか、逆に分かりにくくなるというものだ。漫画という表現から受ける印象の方が強いために、どうしてもテキストで書かれている方の文章が些細な注釈みたいに思える人もいるはずだ。しかし、逆にイラストなどの吹き出しに書かれているコメントのように見えるテキストを無視する人がいるかもしれない。実際、その単元でいちばん重要かもしれない内容が、漫画で描かれた枠のいちばん下にひっそりと但し書きのように掲載されていたりするので、漫画の表現としてもぜんぜん重要に見えないのに最も重要なことを書かれていたりする。

このような混乱は、テキストだけで構成されているテキストでは起こりにくい。重要なことは、ちゃんと強調して整形される筈だからだ。もちろん、それをちゃんとやっていない無能な書き手や編集者が多いからこそ、こうして漫画も好評を博したりするのだろうけど、本来はどちらが優れているという問題ではないのである。

なお、内容については「ITパスポート」と比べて、やはり技術者としての国家資格だけあって、基本をまんべんなくカバーしていて、僕のようなそれなりにキャリアのある人間にとっても勉強になる。たぶん、いきなりこれの試験を受けても合格はすると思うが、しかしキャリアの割に9割の得点が取れるかどうかは分からない。これは、やはり知識に業務上の偏りがあるせいなので、こういう本で補正することも意味があろう。

・・・と、ここまで書いてきて、実は Windows のデスクトップ環境がフリーズしてしまったのだが、Edge がフォームの入力データを保存してくれていたおかげで、こうして上記の文章が消失セずに済んだ。これはこれでありがたい機能だ。まぁ、Stable Diffusion を回しながら書いてたら、こういうことも起きるのだろう。なにせ、VRAM のメモリを全て使い切って、ページング・ファイルの大半も使っているような生成 AI を動かしながらやってるのだから、まともに動くほうが幸運なのかもしれない。

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