Scribble at 2024-06-04 10:33:14 Last modified: 2024-06-04 10:41:35
いやぁ、いまどき「テロメア」なんていうものを持ち出してくる人がいるとは、やはり知識や常識というものは世俗においてはなかなか蓄積したり継承されないものなんだな。テロメアのアポトーシスを防いだら長生きできるというのは、はっきり言って「ニセ科学」の類に入れてもいいような発想なのに。だって、テロメアって個々の細胞の寿命にかかわるだけの要素なんであって、それと個体としての僕らの人体が「長生き」できることとは直接の関係はないんだよ。全ての細胞が長生きしていようとくも膜下出血で人は急に死ぬし、全ての細胞が倍の寿命をもとうと人は癌にもなるし、他のあらゆる難病にかかるリスクがある。人体としての疾病に対するリスクという条件は、個々の細胞がたとえ不老不死だろうとなんにも変わらないのだ。つまり、テロメアをなんとかすれば「人が」長寿になるという主張には大きな論理の飛躍があって、そこを無視している医療関係者や科学者の議論は、全て自分たちの研究に投資を呼び込んだり、自分の本を売ったりするためのミスリードな宣伝活動にすぎない。
それからね、いまだに「ハーバード大」と書くだけで平伏するような田舎者がいるのかどうかは知らないけれど、出版・マスコミ業界には「東大」とか「ソルボンヌ」とかをパワー・ワードだと信じている、彼ら自身が無知無教養なんだけど、そういう連中がいてだね、こういうキーワードを書くと何か権威があるかのような錯覚を読者に引き起こせると信じているらしいんだよね。でも、既に当サイトへアクセスするくらいの方ならご承知のように、ハーヴァード大学には心霊や超能力を研究してる人もいれば、どう考えてもトランプ信者としか思えない政治思想をバラ撒いてる人もいて、或る種の「ダイバーシティ」はあるのかもしれないが、それだけ胡散臭い人も多いわけである。そこはちゃんと理解しておかないといけない。
それから三つ目に、「いのち」とか「病気」とか「生き物」の話だからといって、医学博士が正しい知識をもってるなんて保証はなにもないんだよね。「ハーヴァード大学の客員教授」とかやたらと宣伝してるけど、あのインチキ「分析哲学」者である苫米地なにがしも客員教授なんだよね。で、この客員教授というのは、大学が何かの理由でゲストとして呼んで勝手に席を与えたらいいだけなので、無資格なんだな。そこの大学に一定の寄付をして名目だけの地位を与えられてる人も多い。つまり、研究業績も出さず、学生を教えたりもしないのに、「客員教授」というポストは名乗れるわけである。学術的な能力があるかないかは、こんな肩書では何も分からない。極端なことを言えば(日本では無理かもしれないが)、教授会が認めさええすれば、アメリカザリガニを客員教授にだってできるし、ロシアのプーチン大統領を客員教授にだってできる。