Scribble at 2025-09-18 09:40:57 Last modified: 2025-09-19 14:46:06

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「日本発の国際標準」となるはずだったのに、通商交渉で米国がスーパー301条の制裁対象の候補にしてつぶしたというのは坂村健氏がいまだに繰り返している嘘だが、当時、彼と仕事で1年もつきあわされた被害者として断言する。TRONがものになる可能性は万に一つもなかった。

TRONはターゲティング政策の失敗例(アーカイブ記事)

これは池田信夫くんのブログだが、もうこんなに広告が出るようでは UX もクソもあったものではない。いっそ生成 AI のロボットにスクレイピングしてもらい、どこまで反映されるのかは知らないが、生成 AI に適当なブログ記事を吐き出してもらう方がいいのではあるまいかとすら思う。人がエネルギー源になるかコンテンツのソースになるかという違いはあるが、要するに『マトリクス』の世界と似ている。

それはともかく、信夫くんの話は具体的で説得力がある。「PDCもITRONも、PC-9800のような過渡的な規格であり、むしろ国際標準化の失敗の産物なのだ。『日本発』などということは、標準を選択する際の基準にはなりえない」という指摘は、インチキ保守には耳の痛い話であろうが、僕らのような人類史スケール(文化人類学の観点と言い換えてもいい)の保守思想家から見れば、こんなこと当然である。技術や学問の世界や脈絡においては、「日本」なんてどうだっていい。なお、「生物学や社会科学では『日本』という地域のスケーリングにも意味がある」と反論できそうに見えるが、それは現実の生物学者や社会科学者が「どこから助成金や給料をもらっているか」という、まさしく社会科学のコンテクストを無視した学部レベルの反論だ。生物学においても、動物や植物の繁殖している範囲を人間の行政単位で区切る馬鹿はいない。熊の目撃例が増えているという話題について、NHK などのインタビューに生物学者や農学者が答えているとき、彼らは熊が岐阜県から長野県に移動するときに長野では住民税に「長野県森林づくり県民税」が加算されることを気にして行動範囲を変えているなどとは想定しない。

なお、上の記事は『週刊ダイヤモンド』に掲載された過去の文章であるらしいが、何年に公開されたのかは分からない。

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