Scribble at 2022-08-03 09:45:53 Last modified: unmodified

かつて Winodws 用の互換シェルについて数多くのウェブ・ページや設定方法のヘルプ・ファイルなどを集めていた頃に、PDF やテキスト・ファイルや HTML など幾つかの異なるフォーマットで公開されている「ドキュメント」をまとめて管理できるようにしたいと思っていた。昨年まで使っていた Firefox のアドオンである Scrapbook にしても言えることだが、何か一つのソフトウェアの画面において管理したいという欲求のようなものである。もう少し言えば、それはたぶん本棚に並べた背表紙を眺めるようにドキュメントを一覧したいという欲求だったのかもしれない。

でも、それは恐らく望みのない空虚な目標であり、それを実現してリリースしたところでユーザが少ないだろうとかマネタイズできないだろうという諸点で実効性のないものであろう。実際、それに近いソリューションとして富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション)が DocuWorks という製品を出していたことは知っていたのだが、あれは最初からビジネス志向であって契約書や計算書類などの電子化を見据えてエンタープライズ・アプリケーションの一つとしてロック・インすることを狙ったものなので、個人ユースなど知ったことかという価格設定と仕様であった。

そして、このほど長らく使ってきた Scrapbook アドオンの利用をやめて SingleFile というアドオンに変更し、画像も含めたページの要素を一つの HTML ファイルへエンコードしてまとめてしまうという荒業を利用することで、特にウェブ・ページの保存は格段に合理化されて楽になった(そのかわり1つの HTML ファイルが肥大化して平均しても数十MBとなっているが)。こうなると、PDF や TXT といった他のドキュメントと分けてフォルダに格納する必要もなくなるわけで、テーマごとにフォルダを作って全てのファイルを入れてしまうことにした。これまでそれができなかったのは、個々のファイルとして保存した PDF などと、HTML ファイルと画像やスタイルシート・ファイルなどを入れた付属フォルダとをまとめて管理する Scrapbook アドオンのリソースとでは、同じフォルダに入れておけないという事情があったからだ。もちろん、逆に PDF ファイルや DOC ファイルのような個々のファイルを Scrapbook アドオンのリソースとして管理できるものの、管理用に生成される RDF ファイルが肥大化してブラウザが動かなくなる。

ということで、オーソドックスな運用に戻った感はあるが、テーマごとに作ったフォルダへ分別するという何の変哲もない実務になった。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook