Scribble at 2025-05-14 19:14:44 Last modified: 2025-05-14 19:31:54

ひとたび使い始めたサービスだからといって、当然のようにずっと使っていて構わないというのでは、あまりにも能が無いし、リスク管理としてもよろしくない。ことクラウド・サービスとなると、代替のサービスへ切り替えるのに手間も時間もかかるので、逆に言えば利用にあたって色々な問題があっても止められないというロック・インが起きやすい。

弊社でも、Dropbox を全社のスタンダードなクラウド・ストレージとして使い始めて6年以上になるが、正直なところパフォーマンスには大きな不満がある。特に、(1) デスクトップ・クライアントの莫大なメモリ消費、(2) ファイルのアップロードが頻繁にタイム・アウトするという2点は、かなり許し難い問題だと思う。実際、競合である Google Drive, Box, iCloud などに比べて、Dropbox が抱えているこれらの問題は、これらのクラウド・ストレージを全て10年以上は使ってきた僕の経験から言って、かなりはっきりしている欠点だと思う。

ところが、Dropbox はパフォーマンスを改善するどころか、やれ AI だ MS オフィス互換のウェブ・アプリケーションだと、些末な横展開のサービスを増やすだけだ。クラウド・ストレージのサービスにとって一丁目一番地(いまや昭和生まれしか使わない表現か)であるはずのファイルやフォルダの安定した運用というパフォーマンスの維持ができていないのだから、僕に言わせれば「契約不履行」に等しい。可能なら、明日にでも代替サービスに切り替えたいくらいだ。

そういうわけで、弊社では長期的な計画となるが、Dropbox からの移行を視野に入れようと思っている。

クラウド・ストレージの場合、CIA triad でいう機密性がマストであることは言うまでもない。ここを設計や実装や運用として手抜きするようなサービスは論外と言っていい。残るは完全性と可用性だが、どこのサービスも十分というわけでないのは仕方のないところだ。つまり、完全性とは言っても、ほぼ全てのクラウド・ストレージは、デスクトップ・アプリケーションを使ったファイル同期などリアルタイムでは提供されていない。OneDrive だろうと Google Drive だろうと Dropbox だろうと、ファイルの同期なんて数分ごとにしかなされていない。iCloud のクラウド側へのアップストリームが異様に遅いのは有名だが(それゆえ、iCloud は業務で利用するクラウド・ストレージではない)、Dropbox はその次に遅いし、よくタイムアウトする。これが今回の問題だ。iCloud はビジネス用途でのセールスを積極的に展開していないし、装丁もしていないだろうからいいとして、Dropbox はわざわざビジネス展開しているプランまで用意していて、この腑抜けたパフォーマンスなのだから困る。

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