Scribble at 2026-01-22 07:47:13 Last modified: 2026-01-22 07:54:04

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Gemini などに聞くと分かることだが、ウェブで公開されている論説や評価についてのブログ記事や掲示板の投稿内容を生成 AI として総合すると、現行の画像生成 AI による成果物は、生成にかかる所要時間やハードウェアのスペックと、画像の品質がトレード・オフの関係にあると評価する。そして、現在は生成 AI 全体の開発において、性能を向上させるためのトレンドは、(1) 学習データの大容量化と、(2) 入出力アルゴリズムの最適化である。しかし、それだけではなく、ここ3年ほどのあいだにリリースされた画像生成 AI のモデル、特にオープンでリリースされて、僕らのパソコンでも画像を生成できるモデルについては、パフォーマンスを評価するための基準として僕ら自身の環境も大きなトレンド要因となる。

どういう環境が基準として妥当であるかは、もちろん一概に決められることではない。しばしば、アフィリエイトでパソコン業者にリンクを張る解説サイトやブログでは、必要以上に高スペックなマシンを示して「快適」だの「標準」だの、それどころか「当然」だとすら言ってのけるが、こんなオタク基準はまっとうな社会人の生活感覚では到底受け入れられない。ああした、FX だか親の脛齧りだかで湯水のように金を使う連中が X やインスタでこれみよがしに公表している「ぼくの・あたしのパソコン部屋」のようなものを想定するのは、はっきりいって下品だし不適当だし、コンピュータ・サイエンスという学問の観点から言っても不必要であるし、哲学から言っても幼稚な自意識である。

今回の事例が説得力をもつかどうかはわからないが、それほど荒唐無稽でもないと思えるので、上の画像をご覧いただこう。3枚の画像を並べていて、もちろん全て画像生成 AI で僕が制作したものである。全て、出力された画像を同じサイズに揃えて並べただけであり、Photoshop でレタッチなどの加工はしていない。これら3枚は、それぞれ生成したモデルが異なっており、Stable Diffusion 1.5 (2022), SDXL (2023), そして最新の Z-Image Turbo (2025) を使っている。さて、どの画像がどのモデルで生成したのか、区別がつくだろうか。まぁ、以前に掲載した画像もあるから、ご存知の方にとってはクイズにならないわけだが、それでも比較してもらえば区別することが難しいという主旨、そしてこれらを並べた趣旨は理解できると思う。(正解は、上から SD 1.5, Z-Image Turbo, SDXL である。)

特に SD 1.5 は、既に画像生成 AI を話題にしている(たいていはインチキな)ブログやメディアでは、ほぼ誰も話題にしないはずである。SDXL は、まだエロ画像を生成するための主力らしいので話題としては続いているようだ(5ちゃんねるなどを見れば分かる)。そして、クリエイターのふりをした連中の多くは Z-Image Turbo や FLUX.2 などの最新モデルをせっせと紹介して、それらを快適に動かすためのハードウェアとしてパソコン会社の商品ページをキャバクラの客引きみたいに紹介している。

だが、コンピュータ・サイエンスもあるていど理解しているエンジニア、そして科学哲学者、なかんずく画像を扱ってきたデザイナーとしても言えることだが、SD 1.5 でも自宅のパソコンで使う壁紙だとか、ウェブサイトのヘッダー画像などで使うだけなら、十分すぎるほどの品質で画像を作れる。それは、画像の構成が破綻していないという意味でも、それから精細度で遜色ないという意味でも、それなりのレベルを確保できるということだ。しかも、Z-Image Turbo を動かせるていどのマシンを使っているのであれば、SD 1.5 の画像を生成できるスピードは上がっているし、生成した画像をアップ・スケールして更に精細化するパワーや時間にも余裕ができるのだから、成果物としての画像は Z-Image Turbo を漫然と動かすよりも高品質になる可能性だってあろう。しょせん、こういうものは結果が全てであって、200万円のパソコンを使っていようとガラクタみたいな画像、あるいは高スペックのマシンなんて必要ないエロのイラストしか作れない、アフィリエイターのブログ運営者などを目標にする必要はないのである。

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