Scribble at 2020-09-15 09:14:46 Last modified: 2020-09-15 10:44:35

文章で注釈の記号を <sup/> 要素として追加する際に、どうも文字のサイズを調整するのが難しい。たいていはアスタリスクを使うのだけれど、「*」という全角の記号ではなく、「*」のように小さい欧文の記号を使うと、ディフォールトのスタイルでは font-size が 0.8rem くらいになっていて、かなり小さくて目立ちにくくなってしまう。かといって、これを視認しやすく 1rem にしてしまうと、今度は注釈記号として連番を使うと本文の標準的なサイズと同じになり、上へ 0.3rem ていどズレただけの変な文章を読んでいるような体裁になってしまう。

これを、たとえばアステリスクだけ分割して <sup class="sign">*</sup><sup>1</sup> などとするのもどうかと思うし、<sup><span>*</span>1</sup> などとしてスタイルを入れ子に定義するのもセンスがない。というか、そもそも文書の論理構造(として相応しいと想定されるモデルを充足するような理論)と関係のないマークアップであり、シンタクスとして矛盾がなくてもセマンティクスでは許容できない。全角のアステリスクでもよさそうだが、僕は日本語で使われるスタンダードな記号でないものは全角の文字を使いたくない。「」、『』、()とか中黒くらいはいいとしても、コロンやアステリスクを全角で使うのは、まだ感覚として馴染めない(ただし、全角の数字はメールなどでは使うようになっている。欧文書体の数字だと両側を漢字に挟まれた場合は視認し辛くなるからだ)。

こういう注釈の記号が判読し辛いと感じるからか、人によっては(論文だとフォーマットの規制があるため、自由に表記できないことが多い)著書で注釈を「*」だけではなく「(*)」のように、わざと括弧へ入れて目立たせたりする場合もある。何の流儀なのか不明だが、「*)」とか「1)」のように半分だけ括弧に入れる書き方もある。

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