Scribble at 2025-04-14 15:12:18 Last modified: 2025-04-16 20:16:38
Tove Jansson’s beloved stories, which turn 80 this year, are not cute: they are angry tales of apocalypse and breakdown.
日本では、いや、どこの国でもありがちなのだが、海外の作品は色々な思惑や事情で翻案されるので、殆ど原作とはかけ離れた物語、世界観、そしてキャラクター設定になってしまう場合がある。とりわけ子供向けの作品では、暴力、妬みや悪意、セックス、差別などの要素が削られやすいので、ムーミンの物語も似たような改変が行われていたのであろう。
僕も子供の頃に岸田今日子氏の吹き替えが印象深いテレビ・アニメを観ていた記憶がある。でも、実はストーリーは殆ど覚えていない。何を描きたい作品だったのかという全体像すら、全く印象に残っていない。奇妙な生物が奇妙な場所であれこれと暮らしている様子が延々と描かれていただけのような気がする。まさしく、『サザエさん』や、タイトルを覚えていないがケツ出し小僧のアニメみたいに、何の大きな変化もない日常が延々と続いていく。登場人物は誰であろうと精神的にも肉体的にも成長しない。ワカメちゃんがキャバ嬢になったり、カツオ君が FX 詐欺の営業代理店を始めたり、タラちゃんがゲーム配信の YouTuber になったりもしない。