Scribble at 2026-02-12 07:33:26 Last modified: 2026-02-12 07:49:31

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ENGLISH with James · engVid

僕が英語の勉強として眺めている動画の一つに、"English with James" というチャネルがある。たぶん、多くの方々にとっては「難しい」と感じる内容なので、誰にでもおすすめできるチャネルではない。その理由の一つは、James の話が "beginner" 用のセッションですら相当な速さで喋るからだ。そしてもう一つの理由は彼の話の内容がおうおうにして抽象的になるからでもある。ミラー・ニューロンなどの神経科学や言語心理学の話題も出てくる。

だが、ヒアリングの練習には最適な教材になる。これと、それから僕がポッドキャストをよく聴いている "All Ears English" (https://www.youtube.com/@AllEarsEnglishPodcast) とを聴いていれば、ヒアリングの教材としては十分だろうと思う。

そして、これらをよく聴いていると分かることだが、実は彼らのような専門の講師であっても同じフレーズを繰り返して使っている。"All Ears English" のリンジー(Lindsay)は毎回のセッションで "Absolutely!" を何度でも使うし、James にしても幾つかのセッションを観たら話し方のパターンなり癖が分かってくる。そしえ、それはそれで面白いものだ。また、そういう予定調和に達するとヒアリングしやすくなるという効用もあるのだ。実際には、実生活の会話でヒアリングが向上するのは、こういう特定の相手との対話を通じた予定調和の効果もあるのである。

このようなわけなので、英会話のフレーズを大量に集めたような本を買ってきて、色々な挨拶のパターンを覚えるというやり方には、僕は疑問を覚える。もちろん、一つだけ覚えて繰り返すなんてのは子供のやることだが、かといっていきなり10個のパターンを暗記することが良いとは思えないのだ。これは、僕ら自身の経験に照らせば分かることだと思う。朝、たとえば家から出勤するなり通学するなり買い物や遊びに出かけるなりするときに、ご近所の面識がある人物と出会ったものとしよう。そして、あなたが相手に何か挨拶するとして、みなさんは何と言うだろうか。

「おはようございます。」

「っさんっす。」

「どうも。」

どういう表現でもいいが、少なくともみなさん自身の経験を振り返ってみて、みなさんはそもそも日本語の話者として10種類の表現を使ったり、使い分けてきただろうか。学歴や地位や年齢や性別などがどうであれ、まずそんな人はいないと思う。つまりは、それが英語になろうと、みなさんは10種類の英語表現を使ったり使い分ける必要などないのである。したがって、10種類の表現を見比べて参考にするのはいいが、そんなものを暗記するのは馬鹿げている。バリエーションを付けて、"Hi." が "Hi, James" になるとしても、それは英語の文法を学んでいればいくらでも変えたり付け加えたり省略できるのであって、重要なのはやはり文法の知識である。

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