2018年03月01日に初出の投稿

Last modified: 2018-03-01

このウェブに殆どないコンテンツっていうのは、まだたくさんあると思うんだよね。テキストを書けるとか動画をアップロードできるというだけで、なんでもそこにあると考えるのは様相を混同する誤謬だ。そして更にこの誤謬を放置すると、「できる」から「ある」への誤った推論(両者の取り違え)だけにとどまらず、「ある」から「べき」への誤った推論が起きて、誰かが何かをできるならどこかにあり、そしてあるのだから見つけられねばならない(誰かが用意しておかなくてはならない)という思い込みが生じる。

殆ど見かけないものの一つが、例えばソーシャルブックマークの翻訳だ。たとえば、数年前に「スラド」という名前に替わってしまったが、日本版の slashdot で「本家」つまり英語版の記事から話題を借りてくることはよくあるが、英語版の記事をコメントごと翻訳したという事例はなかった筈である。他にも、Hacker News や StackOverflow にしても、コメントや応答を含めてページの全体を翻訳しているという事例にはお目にかかった試しがない。おおむね、コメントの著作権についてナーバスだからだろうとは思うが、それ以外にも翻訳したいと思うような、いわばホットな話題になると、コメントが数百に膨れ上がってしまうので翻訳に手間がかかるという事情もあるだろう。

いずれにしても、そういうコンテンツは殆どない。でも、面白そうな記事とかスレッドというものはあって、翻訳すれば有用だと思うものが幾つもある筈なのだ(シュナイアーのブログ記事でもいいし、リーナスが Google+ で何かに吠えているカードでもいい)。もちろん、ぶら下っているコメントの中には、翻訳するのもはばかられるような、クソみたいなものもある。でも、英語の文章としてたくさん並んでいるからといって圧倒されていてはいけない。実際にオンラインで僕たちがお目にかかる話題や考えておいた方がいいことなら、どういうコメントがあろうと、バカが何を言っているかも含めて目にしておいた方がよかろう。

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