Scribble at 2025-12-12 13:11:01 Last modified: unmodified
画像生成 AI で画像を生成するにあたっては、もちろん美術史だとか写真史などに教えられることが多いし、実は非常にリソースが少ないのだが、コンピュータ・グラフィックス(画像処理)の教科書も参照する。大型書店で調べてみると分かるが、意外にコンピュータの画像処理という分野は教科書も関連書籍も少なくて、日本で「コンピュータ画像処理の本」と言えば、圧倒的にエロ本まがいのイラスト教材が多い。CG にまで広げても、圧倒的に多いのはゲーム関連の書籍であって、ここ数年だと、わずかにセキュリティ関連で画像解析の本が増えてきたくらいだ。つまり、基礎になるようなテキストが日本には殆ど存在しない。だから、生成 AI による画像の作成についても素人の思い込みレベルの情報が横行するし、色彩学や画像処理の勉強を殆どしていない、コンピュータ・サイエンスの学位をもってるだけの未熟者が専門家ヅラしてデタラメなことを書いたりする。
もちろん、これは僕がウェブのデザインについても20年近く前からここで書いてきたことだが、しょせん地道で基礎的な勉強を積み上げていない連中の書いていることなどカスであって、いまでは生成 AI の方がまともなことを解説したり回答できる。小手先の「お得情報」だけを掻き集めて猿のようにサービスやツールを弄くり回してみても、そんなもんは知識やスキルとは言えない。
black and white の写実的な風景画という非常に具体的でマイナーなジャンルで画像生成 AI を利用している僕らのような人間にとっても、基本的な知識や経験を積み上げることはたいへんに重要である。さもないと、単に "monochrome, black and white, traditional media, landscape, scenary" などというプロンプトで吐き出された画像が、モノクロの風景画としてまともであるかどうかの判断すらできないで、いっぱしの「デジタル芸術家」や「AI 絵師」を名乗るという笑うべき姿を世界中にさらすこととなる。そして、かような人々は素人を騙せてもプロや僕らのようなレベルのデザイナーは騙せないので、決して僕らのレベルで仕事を受けることはできないし、発注もされないわけで、カスみたいな仕事を昆虫のようにこなす羽目になる。モノクロで画像を生成するなら、最低でも上のようなサイトはブックマークしておくべきだろう。