Scribble at 2024-07-28 09:01:39 Last modified: 2024-07-28 10:08:59

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会社でも自宅でもドスパラのコンピュータを使っていて、ふだんはドスパラのサイトばかり見ているのだけど、たまに他のサイトも見ておこうと思って、こうやってマウス・コンピュータのサイトを見たりする。でも、マウス・コンピュータはちょっとダメな感じがするね。特に、生成 AI を使うようになってからは、ビデオ・カードのスペックに VRAM の容量が記載されていないサイトは「使えない」と思うようになった(「グラフィック・カード」や「ビデオ・ボード」や「グラフィック・ボード」とも言うが、英語としては "video card" が妥当だ。特に "graphic board" だと「画材」の意味として使われる方が多い)。実際、生成 AI では VRAM の容量が重要であって、型番も速度に関わるから重要ではあるけれど、VRAM が足りないとビデオ・カードの GPU にいくら速度としてのスペックがあっても生成 AI が動かない場合もあるからだ。

現在の標準的なスペックだと、生成 AI を自宅のパソコンで動かして静止画を作るなら、RTX 4060 ていどの GPU で、VRAM が最低でも 12 GB は必要だとされている(足りなければ RAM を使い、更には僕の環境のように 6 GB しかなければページング・ファイルまで使うことになる)。なので、ドスパラのサイトならすぐに分かることだが「GeForce RTX 4060Ti 16GB」を積んでいるモデル(約18万円)から選択していくことになるだろう。

ちなみに、高負荷の美麗なゲーム(『黒い砂漠』の "ultra" や "master" 画質とか)を実際に試して感じることだが、はっきり言って CPU の性能は既にゲームでも生成 AI でも、あるいは Adobe 製品を使ったメディアの編集でも大きなポイントにならない。よって、 Core i7 や Core i9 などという高額な CPU を無理に選ぶ必要はないのであって、予算が限られているならビデオ・カードかメモリに振り向けるべきである。とは言え、メモリもせいぜい 32 GB もあれば十分だから、やはり余裕があればビデオ・カードに投資するのが、結局は長く快適に使うための条件になってくるだろう。なので、パソコンの買い換えにおいては CPU やメモリよりもビデオ・カードのスペックを上げることが重要であるという点から、今後は「外付けのビデオ・カード」という選択肢が出てくる。もちろん、既に商品化されているが、やはりオン・ボードで組み込まれているのとは違って USB Type-C 接続(Thunderbolt 3)という低速のインターフェイスを採用したものが多いため、現行の製品では致命的なボトル・ネックがある。せいぜい、低額のノート・パソコンでゲームをプレイするための補助といったところだろう。Thunderbolt 3 は 40 Gbps という転送速度が理論値の上限だが、いまどきのグラフィック・カードで使われているマザーボードの標準的なスペックで言えば、初心者向けのパソコンですら PCI Express Gen 3 x16 が採用されていて、この転送速度は 128 Gbps だ。Thunderbolt 3 の転送速度では、ハイスペックなグラフィック・カードを外付けで使っても殆ど意味がないのである。

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