Scribble at 2024-12-09 18:51:30 Last modified: 2024-12-09 19:13:15
[...] 著作権フリーのもの、著作権が切れているもの、ご自身で著作権を有しているもの、著作権者の許諾を得ているもの [...]
前にも書いたと思うんだけど、所蔵している本をスキャンしてもらう代行業というのがあって、じゃあ代行してもらって自宅にある大量の本を電子化してもらえばいいな・・・なんて思ってる人がいたとしても、それは無理な相談だ。とりわけ、僕らのような学術研究者は実質的に「不可能」と言って良い。
理由は、こういうサービスが上記のような条件を適正に当てはめているとすれば、洋書を代行業者に頼むことはほぼ不可能だからである。Oxford University Press や Springer Nature がスキャンして電子化することを許可すると思いますか? 絶対、そんなことしないよね。だって、彼らは著作権がとっくに切れているはずの論文を翻訳していいかどうかと Document Center に質問したときですら拒絶したわけだから。拒絶するような隣接権すらとっくに失効しているというのに、こっちが法学部を出ていないとでも思っているのか(イギリス人のような陰湿な民族なら、そのていどの軽い人種差別などお安い御用だろう)、150年前の論文についてすら、複製や翻訳などあらゆる利用を拒否してくる。たぶん、ディズニーのようにアホ(だと思ってる民族)が相手なら、永久に拒否しても通用すると思ってるんだろう。
したがって、もちろんこんな連中の権利など無視して勝手に自炊してもいいわけだけど、代行業者にとってはトラブルが怖いので、やはり受け付けてはくれないわけである。ここは大手のサービスらしく、田原総一朗なんていう、偽広告どころか本物の当人こそがインチキ文士という人物のインタビューまで掲載しているけれど、要するにこういうサービスを利用できるのは、著作権が切れていようといなかろうと電子化できるような、ゴミくず同然の小説とかをスキャンして何かやろうなんて些末なことを考えている凡人に限られるからだ。つまり逆に言えば、学術研究者で自宅の蔵書を電子化していると豪語してる人物は、(1) 自らの手で本当に自炊しているか、(2) 海外の出版社に承諾もせず法的な問題を無視しているようなチンピラ代行業者に頼んだかのどちらかであろう。