Scribble at 2025-03-10 09:42:12 Last modified: unmodified

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なお、Intelはllama.cpp Portable Zipの動作条件として「インテル Core Ultra プロセッサー」「11世代から14世代のCoreプロセッサー」「Intel Arc AシリーズGPU」「Intel Arc BシリーズGPU」を挙げています。また、DeepSeek-R1-671B-Q4_K_Mを動作させるにはプロセッサーに「Intel Xeon」を搭載し、「Arc A770」を1~2台搭載したPCが必要とのことです。

さまざまなAIをWindowsのローカルPCで動かせる「Run llama.cpp Portable Zip on Intel GPU with IPEX-LLM」がDeepSeekにも対応したことをIntelが発表

こういうのも、色々な生成 AI のモデルを利用できるなどというフレーズに騙されてはいけない。あたかも Intel の CPU に内臓されたグラフィック機能を利用すれば、グラフィック・カードを高額なモデルに買い替えなくても生成 AI が自宅で利用できるかのようなヘッドラインになっているが、具体的なスペックは上に引用したとおり、十数万円で買えるパソコンを使っている「一般ユーザ」のスペックで利用できるシステムではない。

このように、僕がコンピュター・サイエンスやソフトウェア・エンジニアリングの勉強をしたり、あるいは哲学についてもそうなのだが、これらの勉強をしている理由の一つは、自称専門家や無能あるいは見識の足りないアマチュアやライターなどの文章に騙されないためという防衛的な理由もある。PHILSCI.INFO の落書きでも書いたように、われわれはできるだけ「まともな文章」だけを読むべきなのであって、その基準が一定でもなければ正しいとも限らないのは確かだが、少なくとも自分自身の基準においてゴミクズだと言っていい文章に時間をかけるのは、「反面教師」などという、認知的なレベルでの効用があるとは限らない、いわば時間やお金の無駄なのである。しかるに、こういう文章に騙されて気軽に低スペックで何か最先端のテクノロジーを利用できるかのような錯覚を生じる人が増えないようにすることも、僕らのようなアマチュアがプロパーに代わってやれる仕事の一つだろうと思う。もちろん、こういうことがノイズであるという可能性もあるわけで、先の落書きでも書いたように生成 AI についてはデタラメなアマチュアが次々と下らない文章を公開しているわけだが、まともな文章だと信ずるものを書かずに済ませていては、無知無教養な凡人の「善意」や「意欲」に押し切られてしまう。教育や知恵や民度というものは、高齢化・少子化などと同じく圧倒的多数のわれわれ凡人がやることなので、ひとたび何かの圧力で特定の傾向が始まると押し留めることが難しい。

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