Scribble at 2024-12-12 22:07:17 Last modified: 2024-12-13 08:32:32

会社で使ってるサービスに同じ機能があるというのに、わざわざ違うサービスを契約して使おうとする人はいるんだよね。具体的に言うと、会社で Google Workspace を契約してて Google Chat が会社の標準コミュニケーション・ツールになってるわけだけど、わざわざ ChatWork だ Slack だと違うツールを使いたいと稟議を出してくる人がいる。そして、たいてい理由が「使いやすいから」というもので、これは僕らのように決裁権を持ってる人ならわかるけど、稟議を蹴り返すかゴミ箱へ捨てる典型的な理由だ。会社というのは、資金に応じて業務に必要な環境を整えることが基本であって、もちろん「搾取」だの死ぬまでこき使おうなんて気は全く無いにしても、逆に従業員の快適さのために労働環境を用意してるわけじゃねーんだよ。

こういうことに関して、このところ流行になってる「心理的安全」のために快適な環境が必要だと言う人はいるけど、あれって経営学者が言い出した、社会心理学の証拠も何もないスローガンにすぎないんだよね。ワーク・ライフ・バランスにしてもそうだけど、単なる左翼的なベキ論や「かくあれかし話」じゃなくて有効性を立証してもらわないと、会社というのは簡単に子供に小遣い銭を渡すような感覚で福利厚生に予算を投じたりはできないんだよ。

別に精神論を持ち出すつもりはないけど、そもそも企業って、そんなことのためにあるんだろうかと思うよ。はっきり言って、自己実現や快適な生活のために会社があると思ってる人は、なにか本質的に勘違いしていると思う。そもそも自己実現というのは、会社に何事かを期待したり要求して達成するようなことじゃない、きわめてプライベートなタスクなのだ。それを何か錯覚して、自己実現とかワーク・ライフ・バランスとかを会社にやってもらおうなんてガキみたいなことを思ってるから、いちいち下らないことに腹を立てたり、自分が蟹工船だかマグロ漁船だかに乗ってるような被害妄想に陥って、だから、なにか気に入らないことがあると、食える実績もスキルも知識も経験も知能もないのに、脊髄反射的にキレてクラウドワーカーになろうとする。

あと、好き勝手に会社の金を使おうとする連中の理屈として、「生産性向上の為」というのも、稟議は通せないよね、ふつう。実際には、こんなもんの実態は下請けやクライアントがその(当社とは別の)ツールを使ってて、自分たちのツールを使ってくれないとか、そういう人間関係が本当の理由ってことが多い。それは、サラリーマンなら交渉しようよ。下請けにツールを要求されるなんてさ、それ要求すると下請法違反になるの? 単に安く外注費を叩いてるから強く言えなくて下請けに舐められてるだけだろう。

そして、顧客側である広告代理店や上場企業に舐められるのはわかりきってることなのだから、そもそもどう対処するか前もって考えたらいいわけだよ。考えなし、予測なしに、次から次へと流れ作業的に仕事をして給料をもらってるだけだから、そんな場当たり的なことしかできないのだ。とにかく、ことあるごとに「さて、どうしよう」の連続だ。よく gamification とか言うけれど、ガチの RPG ですら、そんな愚か者しかいないパーティは、何度ダンジョンに潜っても即座に「教会送り」になって、ひたすら蘇生を繰り返す羽目になると思うぜ。

このところ、『演繹革命』なんていう恥ずかしいタイトルの本が出ていたりするけど、要するに自分の置かれている状況や目的から考えて、次に何が起きるとか起きそうかを推論して自分のやるべきことを決めるといった思考をしないかできないサラリーマンが大半を占めているという証拠だよな。というか、「サラリーマン」というのは、悪い意味ではそれが定義みたいなものなのだろう。

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