Scribble at 2023-05-20 14:42:43 Last modified: 2023-05-20 14:49:52
"What is an alternative name of Shavette?" という質問に対して ChatGPT からは、あまりよい答えが返ってこない。上記のような返答にしても、これ結局は同じこと言ってるじゃんと思うのだが、それでも違うものを指していると言い張っている。つまり、何を想定して語っているのかという「意味論」が AI には欠落しているため、たとえ同じことを言ってても、統計としての数値が微妙に異なるキーワードの組み合わせが入力の値になっているだけで「違う」と判断してしまうのだ。こういうところが、どこまで行っても原理的に AI がフレーム問題を解決できない理由なのだろう。是非はもちろん別だとしても、AI には何を想定するのかとか、何が正しいのかという、判断の基準になる経験や知識がないのだ。
それにしても、同じような質問をしたら、以前は "modular" という新しい発想の言葉が出てきたのに、色々と調整されてつまんねーやつになったのだろうか。でも、これはこれで使いようがある。実際、このまえ書いたように "replaceable blade straight razor" という言い方が煩わしくてどうにかしたいと思って聞いてみると、意外に多くの有名なサイトが使っている表現であったため、逆にこれで通すしかないのだろうかとすら思ってしまう。
実際、YouTube で動画を(最近は頻度がかなり落ちているが)配信している足立区の GORO さんが利用していると言っている West Coast Shaving という通販サイトでも使われているし、他にも The Shaving Shack とか、それから "Bad Gear List" に入っていて(昔はマシだったようだが、買収された後に)胡散臭い業者と見做されている Classic Shaving という通販サイトでも使われている。僕だけが勝手に使っている表現ではないのである。なので、"shavette" と呼びたくないという方針は変わらないのだから、"replaceable blade straight razor" を通すか、あるいは当サイトで略称を提唱して使うくらいしかなさそうだ。もちろん、僕はアメリカ流のインチキなプラグマティズムには与さないので、頭文字で略称にするなんてイージーなことは考えていない(アメリカ人が abbreviation を好むのは、白人や黒人どうしで差別意識や侮蔑語を隠すための習慣が元になっているからだと思っている。決して「西洋の合理性」なんていう美しい思想など関わっていない)。