Scribble at 2023-07-25 10:02:31 Last modified: 2023-07-25 11:02:09

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日本語のサイトにも、僅かではあるが過去に制作・公開された立派なページが幾つもあるのは知っている。ただ、こういう充実したコンテンツ(ほぼ新書の半分ていどか「岩波ブックレット」に匹敵する分量と質の。哲学で言えば、Stanford Encyclopedia of Philosophy のエントリーと同じていど)は、いわゆるマニアにしか作れないし作ろうともしないだろう。よって、上記のサイトを運営するような人物とは違って、およそ見識も情報も意欲もない凡人にウェブが普及したいまとなっては、ウェブサイトやブログの大半がクズみたいなものばかりになったとしても、それはそれで社会科学的に言って何の不思議もないわけである。そのこと自体に文句を言ったところで、空気に向かって「おまえはどうして空気なのか」と問うているような愚行であろう。

もちろん、丁寧に制作されているというだけで価値があるとは限らない。空気に混じって漂う良い香りの場合もあれば、屁の臭いという場合もあろう。問題は、上記のような丁寧に作られた「(少なくとも僕が判断して)優れた」サイトが、しかし気の毒にコンテンツの更新が止まったり修正されたり改善されないまま、ページ・ランクという下らない指標だけのために知られる機会が減っていくことである。こういうサイトを、やや不遜な言い方ではあろうが文字通り「(少なくとも僕が)救う」とすれば、やはりこういうサイトを参考にして新しく更に(できれば)向上したと言いうるコンテンツを作って、しかるべき方法(つまりは典拠表記という学術研究の標準的な慣行)に従って、われわれの成果に先行して公表された上記のようなサイトという成果を事実として記録し、いまの流行言葉で言えばリスペクトを表すことであろう。

僕が Qiita や Quora や知恵袋などのインチキな CGM サイトを侮蔑し続けているのは、生半可な情報だけでメモ書きや世間話みたいなことしか書けないくせに、人にものを教えるとか知らせるとか傲慢なことを言ってる連中には、そういう過去の成果に対するリスペクトが足りないからだとも言える。人としておかしいんだよ。ああいうサービスに落書きしてる連中は。それこそフリーライダーのくせに、あわよくばマイコミか秀和システムの編集者にでも見てもらって本か雑誌記事を書かせてほしいみたいな、スケベ根性だけで他人の質問に答えたり、あるいは「先進技術」や新しくリリースされたプログラムとかライブラリとかフレームワークのイージーな紹介文を書いてるだけの連中だ。Twitter でネトウヨ発言を繰り返す黒崎何某と同じで、ただの自己顕示欲で最新の話題に唾をつけてるだけだろう。その証拠に、Qiita のようなサイトでいっぱしの専門家気取りの連中が、同一のツールやプロジェクトについて10年くらいの期間にわたってドキュメントを公開している事例など、はっきり言って皆無だろう(どちらのサービスも10年は続いているはずだ)。

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