Scribble at 2023-12-22 11:46:43 Last modified: 2023-12-22 13:05:38

オンラインの統計サイトというのはたくさんあるけれど、ここも Hacker News のコメントで紹介されているのを見つけた一つだ。ウェブ・サーバの統計が出ている。でも、「その他」が 65 % を占めていて、これではちょっと統計として利用するのは難しい。この 65 % がすべて ngnx という可能性もあるわけで、そうなるとランキングは変わってしまう。実際、左のメニューからサーバ・ソフトウェアの詳細な分類へドリル・ダウンすると、予想通り nginx が Apache を上回っている。（ただしバージョン別に異なる数値を出しているので、合計すると分からないが。）

次に、特に Apache のモジュールとして使われているランキングを見ると、mod_ssl はもちろんだろうけど、二位に PHP のモジュールが出ている。過去の推移を見ても、ここ５年くらいは同じ使用率を維持している。つまり、これはどういうことかというと PHP 7.x をいまだに使ってるウェブ・サーバが多いということだ。なぜなら、最新版の PHP 8.x は CGI 版として Apache とは独立のプロセスで動作させるようになったからだ。モジュール版の PHP は PHP 7.x までしかないので、これがいまだに多いということは、多くのウェブ・サーバは PHP 8.x にアップグレードしていないということを示している。まぁ、これは実感としても分かるけどね。うちで扱ってる上場企業や大企業のサーバでも、大半が PHP 7.x のまま渡されて、しかも CPI みたいに PHP のバージョンを上げるにはサーバの契約しなおしが必要とか言われて、予算がありません、じゃあそのままでいきましょうって感じだ。いまやウェブ制作で、この手のネットワークとかサーバとかシステム開発にまともな予算を組める会社は、関西では少なくなってる。情報セキュリティについては、なにをかいわんやという印象すらある。