Scribble at 2022-01-10 15:08:22 Last modified: unmodified

ターミナルで Linux のディレクトリを扱ったり、エクスプローラで Windows のフォルダを扱ったり、あるいは Finder で macOS のフォルダを扱ったりしていると、UI なり UX という概念の大切さが昔から OS とりわけ「シェル」の開発では重要でありながらも、なかなかそれが理解されずに好き勝手なデザインが実装されてきたと思う。

たとえば、Windows や macOS、とりわけ macOS では、ユーザがルート・ディレクトリへ簡単にアクセスしないよう、Finder だけではなくアプリケーションの標準的なディレクトリ操作においても、特定のパスから上を存在しないものとして扱うような規制が敷かれている。これは、macOS のセキュリティ対策としては一つの意味があるけれど、パスを隠すだけでセキュリティ対策になるようなレベルのユーザではない僕らにしてみれば、アプリケーションを文字通り直感的に操作できないという重大な問題になる。

たとえば、macOS と共通の設計で実装されている iOS は更にパスがユーザから可能な限り隠されていて、たいていの音楽プレイヤーはファイルをルート・ディレクトリからどこか任意の場所へ保存するという操作が異常に難しいか、セキュリティ対策という理由で実質的に禁止されている。iCloud か、iPhone の特定の階層しかアクセスできないようになっているため、いま自分がどこにファイルを置いているのかまるで分らないという状況に置かれて、UNIX/Linux の知識があるユーザに限ってイライラさせられる。

これは、Windows と同じく昔から Microsoft や Apple の典型的なパターナリズムとして知られていて、UNIX/Linux での作業を好む人の多くは、この身勝手な思い込みにもとづく窮屈な仕様を嫌う。

僕も、来年の夏ごろに現在のスマートフォンである AQUOS SHV47 zero2 から 5G 端末へ乗り換える際に Android から iPhone に替えようと思っているのだが(やはり iPhone の圧倒的な音質は魅力だ。僕にとってはカメラの性能なんてどうでもいい)、この窮屈さをどうにかしなくてはいけないと思っている。ただ、jailbreak すると故障時のサポートが受けられなくなる可能性があるから、これは敢えて選択肢から外している。なので、この窮屈なディレクトリ構造に慣れたり、あるいは可能な限り直感的な操作を提供できるファイル・マネージャやメディア管理ツールを探すことになる。

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