Scribble at 2026-02-21 21:36:41 Last modified: 2026-02-22 08:01:26

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頭のいい人が「出社してから最初にやる行動」とは?

これは社会学者やメディア研究者の中でも暇な人間、たとえばテレビ番組や新聞についてブログ記事とか書いてるような人がやればいいことで、論理学や科学哲学の研究者が取り上げるのは大袈裟な気もするのだが、「頭のいい人がやっている、たった一つのこと」(笑)なーんていう釣り記事は、全く読む必要がないという話である。

この手の、一般論として言えば一つか二つ、いや十でもいいが、とにかく数えられる範囲で何かやれば「成功」するとか「頭のいい人」になれるとか、あるいは少なくとも「頭がいいと人から思われる」みたいなことが叶うと豪語したり、あるいは仄めかすような人間というのは、そういう思い込みで記事を書いている生来の詐欺師もいるにはいるが、程度の低いマス・メディア企業で働いていると、「後天的サイコパス」と言うべき人格になってしまう。ヒトの脳というものは、実際には周りの環境とか生活習慣によって影響を受けて活動範囲や認知能力が変わると言われていて、現に親から暴力を受け続けた子供が自分も子供に暴力を振るうようになるというのは、よく知られている。これと同じで、馬鹿に囲まれて仕事をし続けて安泰な暮らしをしていると、その人物もたいていは同じていどに愚かな人間となる。こうして、この手のデタラメな記事を平気で量産し垂れ流すようになるのだ。

一例を挙げよう。上のような記事は、ビジネス関連のメディアには山ほど掲載されているが、実際には唯一の正解でもなければベストでもないどころか、ベターですらないこともある。要するに、こいつらが勝手に「頭のいい人」だと思っている人間がやっていることをコピペして騒いでいるだけのことなのだ。上の記事では、「頭のいい人」とやらがやるのは「その日のスポットライトをどこに当てたいか」を決めることだという・・・おいおい、まともなサラリーマンは、こんなことみんなやってるぜ? ダイヤモンド・オンライン編集部の連中は、こんなことすらしないのかよ・・・そもそも、その日の最も重要なタスクを決めたり、スポットライトを当てるべき事柄に着目するためには、それこそチェック・リストが必要だし、カレンダーも必要だ。そういう初期条件を使った推論や判断によってこそ、何を最も重要だと考えるかが決まるのであって、何もないところからいちばん重要なタスクを思いつくなどという魔術など、まともなサラリーマンには関係のない話である。もちろん、チェック・リストや OGSM のような年間目標やカレンダーなど必要ない人もいる・・・それは、何が重要なのかを秘書が教えてくれる無能な重役か、あるいはやることが一つしかない無能な工場労働者だ(工場で働いていても幾つかの目標を持って取り組むのが、工場でバイトしていた当時の僕と同じく有能な人材だ)。

このように、上の記事はこういうつまらないことが書かれている本の広告でもあるから、更にものごとを短絡的にして客の眼を引き、本を売ろうとしているのだから、更に悪質である。そして「仕事ができる人がやっている、たった一つの習慣」とか、「東大生を育てた母がやった、たった一つのこと」みたいな、僕らに言わせれば結果論や生存バイアスの単純な事例にすぎないことがらを、えんえんと記事として書いたり出版しているのが、真の経営やビジネスの思考を歪めているこいつらなのだ。こういう連中こそ、経営者やビジネスマンの敵であり、こんなサイトは寧ろ無視するほうが良いのである。

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