Scribble at 2024-07-18 16:29:46 Last modified: unmodified

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本記事ではリテールDXのうち、省力化のためのDXを「オペレーションDX」、データ活用やOMOなどのDXを「マーケティングDX」と区別した上で、オペレーションDXについてお伝えします。

セルフレジで客が減る? 欧米で「セルフレジ撤去」の動き、日本はどう捉えるべきか

こういう杜撰な言葉の使い方は日本に限らずマス・メディアの人々の習性みたいなものと言ってもいいわけだけど、言葉が杜撰なだけではなく、はっきり言って非常識なことを常識であるかのように言うために言葉を杜撰に使われると、困惑を通り越して腹立たしさも感じるわけだよ。ここで業界が言ってる「オペレーションDX」というのは、要するに「省力化」のことなんだろうけど、でもコンビニエンス・ストアにおける「省力化」というのは、セブンイレブンが典型だけど、客に店員の作業を代行させることに他ならないわけだよ。つまり、てめーの工数を削減するために、客に品物を袋に入れさせると同時に支払いさせるなんていう、腕が6本くらいないとできないようなこを要求するわけだ。僕がセブンイレブンに殆ど行かないのは、ファミリーマートやローソンと違って、セブンイレブンではそういうアクロバットを客に要求するからなんだよね。

もちろんセルフレジが何でもかんでもいけないと言ってるわけではない。僕は、ジュンク堂や GU やニトリやダイソーのセルフレジは、使いやすいと思っている。そもそも、従来の店舗よりも端末の数が多いので、いちどに4人も6人も会計できるわけだから、後に並んでいる人のことを気にせず、バーコードを通して、会計して、そして品物をトートバッグなどに入れるという作業を自分のペースでやれる。慣れたら、高齢者もこちらの方が気が楽だと思うね。それに比べて、いまのコンビニエンス・ストアは中途半端なんだよ。なまじっか店員が応対する余地を残しているから、店員の前で全ての作業を終えなくてはならず、そして大抵のコンビニエンス・ストアは会計を2人か3人しか同時にできないため、後ろで待っている人のことが気になる。僕も、いちど急いで品物をトートバッグに入れようとして、栄養ドリンクの瓶を床に落として割ってしまったことがある(フェスティバル・プラザのローソンだ)。あれなどは、客が焦るからああいうことが起きるわけで、支払いをしなきゃいけないのと同時に品物を自分で詰めるなんていう、苦痛を感じるほどの作業を客に要求してる店のせいなんだよね。それを「DX」なんて言われても、こっちは腹が立つだけだ。おまえらの怠慢を客に転嫁して、何が生産性の向上だよ。

あとね、もう何年もコンビニエンス・ストアで見てるけど、はっきり言ってスマートフォンのキャッシュレス決済は遅いよ。どうしてかというと、たいていの人が会計を始めるどころか、店員がバーコードを通し終わってから、はじめてスマートフォンを取り出して、決済アプリを起動しているからだ。慣れてくればみんな、カゴを店員へ渡すと同時か、並んでいるあいだに決済アプリの読み取り画面を出して準備してるのかと思ったら、実はそんな人は殆どいない。なので、明らかに財布からお金を出して釣り銭を受け取る方が早いんだよね。こういう、「スタイリッシュ」な形式や外見だけにこだわって中身がぜんぜん対応できていないサル同然の人々にキャッシュレス決済なんて言っても逆効果だと思うね。

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