Scribble at 2024-02-26 14:31:26 Last modified: unmodified
ストレージ容量が一般的な光ディスクの1万倍、一般的なハードディスクの100倍に当たる「スーパーディスク」が、中国科学院上海光学精密機械研究所で誕生した。新華社が伝えた。
別の報道では 200 TB となっている。上の記事で「一般的な光ディスクの1万倍」というのは、わざと比較対象を 100 MB の CD-R などとしているインチキだろうと思うが、それでも桁外れの新技術であることに変わりはない。CD-R の 100 MB から Blu-Ray の 100 GB へというステップの次が達成されたのだから、実用化されれば、これは中国の技術者を称賛するべきだ。
それにしても、メディア1枚で 200 TB となれば、僕が自宅にアーカイブしているデジタル・データの全てを1枚に入れても、たぶんメディアの 1% すら使わないことになる。ただ、こうなってくるとメディア1枚にウィキペディア級のデータを入れるといったことが可能になるわけで、データの保存ということだけを考えたら管理コストは劇的に改善される。ただ、こういう分量のデータを記録するのに時間がどれくらいかかるのだろうという心配はあるから、やはり追記式の記録フォーマットが必要になるだろう。write at once で焼くのに失敗でもしたら悲惨なことになる。だって、これだけの記録容量であれば、1枚あたりの単価は安くても1万円とかになると思うからだ。