Scribble at 2021-04-20 09:32:23 Last modified: 2021-04-20 09:34:25

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これは Android 用 Wikipedia アプリケーションで、表示している記事を「あとで読むリスト」(ブックマーク)へ保存する際に表示されるリストだ。カテゴリーを作って分類できるようになっている。だが、この表示でお分かりのように、いくらモバイルに最適化した UI だとは言っても、1項目ごとの高さが大きすぎるし、優先したいカテゴリー(僕の場合は「人物」というカテゴリーを最もよく使う)を先頭へ並べ替えたりできないので、リストへ記事を追加するというアクションでは、常にスクロールしないといけないのが気に入らない。

それから Android 用の Wikipedia アプリケーションを使い始めてから暫く困ったのが、個々の記事を読んでいるときは画面の下に出てくるメニューの中に「あとで読むリスト」がないので、わざわざ記事のタブを削除したり、あるいはひたすらバックボタンをタップして、トップページへ戻らないといけなかったという酷い使い勝手だ。これは、何年か使ってきた末に、右上の検索メニューから「探索」をクリックするとトップページに戻れることが分かって解消されたのだが、そもそもこれは「あとで読むリスト」を表示するための自然な、つまりアフォーダンスの観点から言って、そうして当然のアクションではない(つまり、トップページで「あとで読むリスト」がメニューに出てくるからトップページへ進んでいるにすぎず、そういう副作用がなければ誰もそんな操作はしない)。リストへ簡単にアクセスされると Wikipedia 財団が困るようなことはないのだし(リストへのアクセスはアプリケーション内部の話なので、別にサーバへの負荷と関係がない)、何もこんなダーク・パターンのような UI を放置しなくてもいいだろう。それとも、これも他のサービスについて僕が何度か書いてきたことだが、自分たちで自分たちの作ったアプリケーションをロクに使ってもいないのだろうか。それも、一つの「無能」だと僕は思う。

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