Scribble at 2022-01-09 09:02:51 Last modified: unmodified

爪ヤスリを使い始めて数年は経つのだが、翻ってみると爪の側面にささくれが逆に出来やすくなったような気がしている。棘のようになった状態の爪をヤスリで削り落としている状況が、頻繁になったと思う。やはり我流では限界があるのだろうか。少し調べてみよう。爪を研いだり削る習慣は、日本では平安時代頃には(少なくとも記録として知りうる範囲では)貴族の間で普及していたらしい。しかし、その手順なり技巧なり知見というものが1,000年のあいだに蓄積されていないように思える(たとえば爪の削り方を指南した本だとか、あるいは流派があるなんて話は聞いたことがない)。こうして現実に爪を削ったり研ぐことには、下手をすると爪を痛めたり弱くしてしまうリスクがあるにも関わらず、その対策としてどう削ればいいかという知恵が伝承されていないのは奇妙だ。

もっとも、人間なんてどうすれば争いが起きないかという巨大なリスクについてすら、知恵を伝承していないように思える欠陥動物かもしれんがね。

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