Scribble at 2023-11-30 18:47:04 Last modified: 2023-11-30 18:52:28

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昔からよく使っているツールの詳しい情報や知識というものが、意外に解説されていなかったり、リソースの集約としても適当な分量でまとまっていなかったりする。たとえば C シェルもその一つだろう。よって、当サイトで掲載している文献表(/references/csh-tcsh.html)は、英語と日本語に偏っているとは思うが、国際的なスケールで言っても有用な分量のリソース一覧だという自負がある。そして、FreeBSD のセキュリティ・ツールを紹介しようと思って、それこそ ports の先頭(AIDE)から一つずつ解説するページを作ろうと思ったのだが、いざ始めてみると数があまりにも多いし、マイナーなツールが多いために大して紹介できるリソースがなかったり、あるいは動作原理の解説を書くために必要な C 言語の知識や経験が僕に不足しているために諦めたという経緯もある(その程度には慎ましい自己評価を下すこともある)。

ただ、ソース・コードから動作原理の解説を詳しく展開しなくても十分にリソースがあるツールも多いのだから、そういうものから情報をまとめることにも意味があろう。そういうツールの一つが、cron (crontab) だ。UNIX や GNU/Linux 使いなら誰でも知ってて使ったことがあるツールの代表だと思うけれど、意外に詳しい解説は少ない。スケジュールの文法については crontab.guru のように有名かつ有益なサイトがあるけれど、それ以外は大半のページが cron のジョブなりスケジューリングの書き方を解説するばかりで、あまり動作原理は解説していないし事例の紹介もさほど多くない。ましてや日本ではと言えば、いつものように「使ってみた」式の素人が幾らでも書けるページばかりである。あんなものは、いまや必要に応じて ChatGPT が幾らでも答えてくれるので、日本の技術者(特に若造)が書くページなんて数年後には全く不要になると思う。真に有用な、要するにウェブで検索しても見つからない学識と経験に裏打ちされているコンテンツだけが読むに値するのだ。そして、僭越ながら僕にはそういう意味での学識と経験は最低限度くらいはあると思っている。でなきゃ、ネット・ベンチャーの distinguished developer なんて自称できるかい。

というわけで、夏休みの宿題と称してあれこれやると書いた覚えがあるのに殆ど片付いていないけれど、また新しい課題を作ったことになる。そこで、Microsoft Image Creator に「オライリー風に crontab の表紙を描いてくれ」と頼んでみたのだが、最近のオライリーの本はカラーの、しかも点描ではないイラストを使うようになったので、上記のような表紙が出てくる。まったく、不愉快なことだ。

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