2018年12月04日に初出の投稿

Last modified: 2018-12-04

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今回は YomoYomo さんの記事について書いているわけではなく、その記事の中でポイントされている他人の翻訳記事についてだ。

記事の中で紹介されている日本語訳のブログ記事を見たが、他にも凄い分量でコメントや他のブログの記事を翻訳してるものだな。シュナイアーに関しては、自分のサイトで翻訳記事にリンクまでしてるくらいだから、著作権がどうのと言うつもりはないのだろうけど、まぁこの「ブログ」という名前のサイトはゲリラ的な翻訳ということになるのだろう。

ただし、このサイトの翻訳は記事の数こそ大量にあるが、内容については全く保証しかねる。なぜなら、恐らく Google Translate などの自動翻訳を手直しして作った文章だと思うからだ。

元の文:"Like real estate, we're not making any more IPv4 addresses. But instead of trying to colonize Mars or build cities under the sea, the Internet's architects developed a separate address scheme with an unfathomably large pool of addresses."(https://tech.slashdot.org/story/18/12/03/1532223/mapping-the-spectral-landscape-of-ipv6-networks)

Google Translate:「不動産のように、私たちはIPv4アドレスをもう作っていません。 しかし、火星に植民地化しようとするか、海の下に都市を建設しようとするのではなく、インターネットの建築家は、明らかに大きなアドレスプールを持つ別々のアドレス体系を開発しました。」

翻訳記事:「不動産のように、私たちはもはやIPv4アドレスを作っていません。しかし、火星に植民地化しようとする代わりに、海の下に都市を建設しようとするのではなく、インターネットの設計者は、果てしなく大きなアドレスプールを持つ独特のアドレス体系を開発しました。」(https://okuranagaimo.blogspot.com/2018/12/ipv6.html)

しかし、もし自動翻訳を手直しして作った記事なのであれば、二つ目の文から分かるように、残念ながら手直しした記事の方が翻訳として間違っている。"instead of trying to..." は、"colonize" と "build" の両方にかかっているのに、ブログ記事では「植民地化する代わりに [...] 建設しようとする」と訳し、更には後者に存在しない否定の意味を加えている。これでは自動翻訳の方がマシである。

それに、そもそも最初の文がどういうことを言っているのか、自動翻訳や翻訳記事ではニュアンスが伝わらない。もういちどよく文を読んでほしい。(翻訳のスキルがあれば、こんなもの何度も眺める必要などない。)

"Like real estate, we're not making any more IPv4 addresses."

ここでの "any more" は「もはや」ではなく、「これ以上の」という追加の分量のことを言っている。したがって、「我々は、これ以上の IPv4 アドレスを不動産のようには作らないのだ(つまり、そんなことをする余地は IPv4 のアドレス空間には残っていないということ)」となるだろう(自動翻訳や翻訳記事は "making" を進行形で訳しているが、この文は分詞構文だ。但し「不動産のように」を冒頭に置くと、これがどこにかかっているのか不明確になるので、敢えて組み合わせた)。

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